退職と転職活動を並行した私の体験談|後悔しない選択

退職・転職・人生の変化

「もう辞めたい…でも次が決まってない…」

私が毎日そうつぶやいていた頃。
育児と家事と仕事に追われて、心も体もボロボロでした。

「退職してから転職活動しようか」「いや、先に決めないと不安だし…」と、何度もスマホで体験談を検索しては、ため息。
結局私は、退職を決めてからも在職中に転職活動を進める道を選びました。

今回は、私自身や周りのママ友が「退職と転職活動を並行した」リアルな体験談をまとめました。
この記事を読めば、「どう動けばいいのか」「何に注意すればいいのか」が見えてくるはずです。

退職と転職活動、同時進行って現実的?

「退職届を出してから転職活動した方がいいのかな?」

私もすごく悩みました。
夜、子どもを寝かしつけたあとにスマホで転職サイトを見ては、「やっぱり在職中に探すべきかな」「でも面接に行ける時間ないし…」とモヤモヤして。

でも現実には、退職と転職活動を完全に分ける人は少なくて、在職中からこっそり活動している人が多いんですよね。

そもそも並行する人って多いの?

私がママ友や保育園仲間に聞いた感じだと、転職した人の8割くらいは「在職中から動いていた」印象です。
ただし、進め方は人それぞれで、

  • 転職先が決まるまで辞めない派

  • 有休消化をフル活用する派

  • 辞めて無職期間を挟む派

に分かれていました。

子育て世代ならではの事情

特に大きいのが保育園問題。
無職になると保育園退園のリスクがあるため、私のように「辞めたいけど辞められない」と悩むママは本当に多いです。

私も当時、夫に「内定決まってから辞めなよ。無職になったら保育園どうするの?」と言われて…。
わかってる、わかってるんだけど、毎朝職場に向かう足が重くて、出勤前に涙が出ることもありました。

ある日、子どもに「ママ、どうして泣いてるの?」と聞かれて、ハッとして。
このままだと笑顔で子どもと過ごせないと思い、結局先に退職を決めてしまいました。

夫は心配そうだったけど、最後には「元気でいてくれる方が大事だから」と言ってくれて、本当に救われました。

【体験談1】有休消化中に転職活動した私の話

私の場合は、こんな流れでした。

  1. 退職届提出(1ヶ月後退職)

  2. 有休消化スタート(20日分)

  3. 平日昼間に転職活動を本格化

  4. 退職2週間後に内定

辞める決断をした理由

当時の職場は、人間関係が最悪で…。
直属の上司がとにかく感情的で、少しのミスでも周りが見てる前で怒鳴りつけるような人でした。

朝、保育園に送るときから「今日も怒鳴られるのかな」「また理不尽に責められるのかな」と考えて、胃が痛くて仕方なかったんです。

ある朝、鏡を見たら顔色が土色で、自分でも「これ私の顔?」と驚くほどやつれていて…。
そのとき夫が私の顔を見て、「本当に辞めた方がいいよ。お金より命の方が大事だから」と言ってくれたんです。

でも、退職届を出すときは本当に怖かった。
「次が決まってないのに辞めるなんて無謀かな」と何度も思ったけど、あのまま続けていたら笑顔で子どもと過ごせなくなると思って、勇気を出しました。

有休消化中の転職活動は快適だった

正直、辞めてからの転職活動って大変かなと思ってたけど、私の場合はむしろ逆でした。

  • 平日昼間に面接が入れられる
    これが本当に大きかったです。
    在職中は面接のたびに「有給どう取ろう」「午後だけ抜けさせてもらえるかな」と悩むけど、有休消化中は時間を自由に使えました。

  • 家で落ち着いて応募書類が作れる
    在職中は、子どもを寝かしつけた夜に書類を書いていたので、眠気との戦いでしたが、有休中は日中にカフェで集中して作業できて効率が段違いでした。

  • 心が健康な状態で臨める
    毎朝怒鳴られていた頃の私と比べて、表情が明るくなったと夫にも言われました。面接でも「この人疲れてるな」と思われる心配がなく、自信を持って話せた気がします。

面接での印象

面接官に「在職中ですか?」と聞かれたとき、「有休消化中です」と答えると、むしろ「早めに来てくれるなら助かる」と言われました。

今思えば、転職先からしてもすぐに入社してくれる人材はありがたかったんだと思います。

夫との会話

退職届を出した夜、私は夫に言いました。

私「もし無職期間長引いたらごめん…。住宅ローンもあるのに…」

夫「いいよ。今の会社で体壊される方が困るから。お金はなんとかなるけど、ママが倒れたら大変だよ」

この一言が心強くて、涙が出ました。

子どもにも「ママ、ニコニコしてる方がいい!」と言われて、「ああ、これでよかったんだ」と思えました。

【体験談2】辞める直前で内定が出たママ友

保育園ママ友のAさんは、私と違って「次が決まるまで絶対辞めない派」でした。

限界ギリギリで活動

Aさんは営業職で、毎日帰宅は夜8時過ぎ。
子どもを寝かしつけたあとはヘトヘトで、平日は転職活動どころじゃなかったそうです。

だから、転職エージェントとの面談や書類作成、応募はすべて土日にまとめてやっていたと言っていました。

Aさん「面接のたびに土日が潰れて、子どもと遊ぶ時間もなくなってさ…。
でも無職になる勇気はなかった。保育園退園したら仕事探しどころじゃなくなるし」

私もそれを聞いて、「わかる…」と心から思いました。
子どもがいると、仕事を辞める=保育園退園=転職活動どころじゃない、という現実がありますよね。

辞める2週間前に内定

最終的には、退職届を出してから2週間で内定が出たそうです。

Aさん「もう本当にギリギリだった。退職日が迫る中で面接結果待つとか、精神的に地獄だった」

でも、内定先の会社からは「在職中によくここまで準備されましたね」と驚かれたと言っていました。

営業職だったこともあり、面接でも「これまで培ったコミュニケーション力」を高く評価されたそうです。

家庭でのやり取り

ある日、保育園帰りにAさんと話したときのこと。

私「内定決まったんだって?おめでとう!」

Aさん「ありがとう…。辞める前に決まってよかったけど、あの期間はほんと地獄だった」

旦那さんにも「よく頑張ったよ。俺なら無理」と言われたらしく、そのとき初めて「ああ、私、頑張ってたんだな」って実感できたそうです。

限界まで頑張ったその後

新しい職場は以前より時短勤務がしやすく、土日は子どもとゆっくり過ごせるようになったと話していました。

Aさん「もうあんなギリギリは二度とやりたくないけど、転職してよかったよ。心に余裕ができた」

その笑顔を見て、私も「無理してでも一歩踏み出してよかった」と改めて思いました。

【体験談3】在職中に決めきれず無職になったケース

別の友人Bさんは、在職中に何社も応募していたけど、全て不採用。
最終的に、退職日を迎えてしまったと言っていました。

退職日が迫る恐怖

Bさんは事務職で、残業も多かったため、平日に転職活動する時間がほとんど取れなかったそうです。

Bさん「夜中に子ども寝かしつけてから書類作ってたけど、眠すぎて頭回らなくて…。面接日程調整も現職にバレないかヒヤヒヤで、結局1社も決まらないまま退職日が来ちゃった」

退職日が近づくにつれて、保育園の先生にも「転職先決まりましたか?」と聞かれるのがプレッシャーだったと言っていました。

無職期間は精神的にきつい?

Bさん「最初の1週間は解放感がすごかったよ。朝もゆっくり起きられるし、子どもと公園行ったりしてさ」

でも、1ヶ月が経つ頃には焦りが出てきて…。

Bさん「ハローワーク行ってもピンとくる求人がなくて、保育園も退園になるかもって思ったら、毎日求人検索ばっかりしてた。子どもが話しかけてきても、つい上の空で…」

旦那さんにも「大丈夫?」と心配されていたそうです。

Bさん「無職って自由な時間があるようで、心はずっと休まらないんだなって思った」

3ヶ月後に再就職

でも3ヶ月後、無事に再就職先が決まりました。
しかも、以前よりも通勤時間が短く、仕事内容も希望通りの職場。

Bさん「結果的には無職期間があったからこそ、妥協せずに探せたと思う。もし在職中に内定出てたら、たぶん条件とか妥協してたかも」

今は「お迎え間に合わない!」と焦ることも減り、心に余裕が生まれたと話していました。

家庭での会話

退職して2ヶ月目くらいのとき、旦那さんとこんな会話をしたそうです。

Bさん「早く働かないとヤバいよね…?」

旦那さん「焦る気持ちはわかるけど、妥協してまたすぐ辞める方がヤバいよ。大丈夫、ちゃんと決まるから」

この言葉に救われて、最後まで諦めずに探し続けられたと言っていました。

並行するメリット・デメリット

メリット

無職期間が短くなる(またはゼロ)

在職中から転職活動を進めておけば、内定が出たタイミングでスムーズに次の職場に移れるため、無職期間がほぼゼロに。
私の周りでも、保育園ママたちは「無職期間が空くと保育園退園になるかも」と不安が大きく、少し無理をしてでも並行して活動していました。

保育園退園のリスクが減る

子育て世代にとって最大の心配はここ。
無職になると、自治体によっては退園になる場合があるため、退職後すぐに再就職できるかは死活問題です。

私自身も、「無職になったら今の保育園通えなくなるかも」と思うと、なかなか辞める決断ができませんでした。

家計が安定する

当たり前ですが、無収入期間がないので家計が安定します。
特に住宅ローンや子どもの習い事、保険料など固定費が多い家庭では、「一ヶ月でも収入がなくなるのは不安」と感じる人が多いですよね。

私も夫と家計簿を見ながら、「このペースなら何ヶ月無収入でも耐えられるか」なんて計算していました。

デメリット

スケジュール調整が難しい

在職中の転職活動は、とにかく時間のやりくりが大変。
面接日程の調整では、「午後半休取れないかな…」「でも今月もう有休使い切ってるし」と、仕事を抜ける言い訳を考えるのもストレスでした。

面接準備や応募書類作成の時間確保が大変

平日は仕事と育児、家事で終わってしまい、書類作成は子どもが寝てから夜中にやることに。
私も眠気と戦いながらパソコンを開き、翌朝寝不足で出勤して、余計に仕事がつらくなる…という悪循環に陥っていました。

現職にバレないか精神的負担がある

「面接の日に限って上司に予定を聞かれたらどうしよう」
「応募先から職場に電話がかかってきたらどうしよう」

こんな不安が常に頭の片隅にあって、精神的に疲弊します。
私自身も、退職届を出すまでは面接調整ができず、毎日モヤモヤと焦燥感でいっぱいでした。

私の実感

でも退職を決め、有休消化に入った途端、スッと心が軽くなりました。

「面接はいつでもOKです」って言える安心感。
何より、「今日は何を言われるんだろう」という職場での恐怖心がなくなっただけで、夜もぐっすり眠れるようになりました。

まとめ|後悔しない選択をするために

退職と転職活動を並行するかどうかは、本当に人それぞれです。
家計や保育園の問題、家族の理解、心身の限界ライン…どれを優先するかで選択は変わってきます。

でも、ひとつだけ言えるのは、「心と体を壊すまで我慢する必要はない」ということ。

私もそうでしたが、「もう無理…」と思いながら毎日無理を重ねると、ある日突然、立ち上がれなくなってしまうかもしれません。

「辞めたいけど、次が決まってないから辞められない」
「辞めたら保育園退園になるかも…」
「無職期間が空くのは怖い」

そんなふうに悩んでいるなら、まずは転職サイトに登録したり、ハローワークや転職エージェントに相談してみてください。
話を聞いてもらうだけでも、心が少し軽くなることがあります。

そして、できるなら家族にも気持ちを打ち明けてみてください。
私も夫に「限界かも」と伝えたとき、「今のままの方が怖いよ」と言われて、涙が止まりませんでした。

無理しすぎず、自分にとって一番納得できる形で次のステップを踏めますように。
あなたが笑顔でいられる日が、一日も早く訪れますように。

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