「引越しは1ヶ月前から動けば大丈夫」と分かっていても、実際に何から手をつけたらいいのか迷ってしまうことってありますよね。私自身も子どもが小さい中での引越しを経験しましたが、日常のバタバタに追われて準備が後回しになり、直前で慌てたこともありました。
この記事では、私の体験を交えながら「1ヶ月前にやっておくべきこと」をリスト化し、スケジュールとして整理しました。読んだ後は「今日からこれをやれば安心」と思えるはずです。
引越し1ヶ月前にやることの全体像
引越し1ヶ月前というと「まだ1ヶ月あるし大丈夫」と思いがちですが、日々の生活や子育てに追われていると、気づけば2週間前、1週間前と時間がどんどん過ぎてしまいます。私自身、前回の引越しでは「1ヶ月前から動けば余裕」と思っていたのに、実際には家事や仕事で時間を取られ、夜になって慌てて準備する日が続きました。
そこで大切なのは、やることの優先順位を決めて計画的に進めることです。すべてを一度にやろうとすると頭が混乱してしまうので、カテゴリーごとに分けて少しずつ進めるとスムーズです。
契約や手続き系
まずは退去や入居の契約、役所関係の手続きなど「期限があるもの」から片付けましょう。特に賃貸の場合、退去の連絡が1ヶ月前までと決められていることが多いため、ここで遅れると余計な家賃が発生します。その他、転出届・銀行や保険の住所変更などもリスト化しておくと漏れを防げます。
生活に必要なインフラ系(電気・ガス・水道・ネットなど)
電気・ガス・水道は引越し当日からすぐに使えるように、停止と開始の手続きを早めに済ませておきましょう。ガスは立ち会いが必要なケースも多いので、予定が詰まっている家庭ほど要注意です。また、ネット回線は申し込みから開通まで時間がかかることがあるので、最優先で動くべき手続きのひとつです。
子どもの学校・保育園関連
子どもの転校や転園が必要な場合、先生や園に早めに相談することで手続きがスムーズになるだけでなく、子どもが安心して新生活を迎えられます。必要な書類や面談の日程がある場合も多いので、1ヶ月前から予定に組み込んでおくと安心です。また、習い事の退会や転籍も月謝の締め日に関わるため、先延ばしにすると無駄な費用が発生します。
家の片付け・荷造り準備
引越しは荷造りだけでなく「不要品を処分する」大きなチャンスです。子どものサイズアウトした洋服や使わなくなったおもちゃは、フリマアプリやリサイクルショップを活用すると引越し費用の足しにもなります。さらに、荷造りは「すぐ使わないもの」から順に進めていくのがポイント。季節外れの衣類や来客用の食器などを詰めていくだけでも、後半がずっと楽になります。
契約や手続き系の準備
引越しの準備で見落としやすいのが「契約や手続き系」の作業です。家具や荷造りに気を取られがちですが、書類関係を後回しにすると、無駄な出費が増えたり、引越し後に生活が落ち着くまで長引いたりします。1ヶ月前なら余裕を持って準備できるので、この時期に着手するのが安心です。
賃貸契約や不動産会社とのやり取り
もし今住んでいるのが賃貸住宅なら、退去の連絡は最優先です。多くの賃貸契約では「退去の申し出は1ヶ月前まで」と明記されており、連絡が遅れるとその分の家賃を支払わなければなりません。
私は以前、仕事と子育てに追われて解約の連絡が遅れ、結果的に2週間分の家賃を余計に払う羽目になりました。ちょっとした油断が数万円の出費につながるので、退去日が決まったらすぐに管理会社や大家さんへ連絡することをおすすめします。
また、引越し先の物件についても契約書の確認や必要書類の準備が必要です。火災保険や鍵の受け渡し日など細かい点を見落とすと、引越し当日に慌てる原因になります。私は契約のコピーをファイルにまとめ、「引越し書類専用フォルダ」を作って管理しました。
転居届・住所変更の準備
役所関係では、転出届や転入届の手続きがあります。特に子どもがいる家庭は、児童手当や保育園利用の手続きも連動しているため、忘れずに確認しておきましょう。
さらに銀行・保険・クレジットカード・携帯電話など、住所変更が必要なものは意外と多くあります。全部を一気にやろうとすると頭が混乱して「どこまでやったっけ?」と分からなくなってしまいます。
そこで私は、1週間ごとにカテゴリを分けて少しずつ進めました。
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1週目:役所関係(転出届、児童手当など)
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2週目:金融機関(銀行、クレジットカード)
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3週目:ライフライン(保険、携帯、通販サイト)
こうして分けるだけで、負担感が減り、漏れも防げました。
特に注意したいのはクレジットカードの住所変更です。 引越し前の住所に明細やカードが届いてしまうと、紛失や個人情報漏洩のリスクが高まります。カード会社はネットで手続きできるところが多いので、引越し準備の隙間時間に済ませてしまうのが安心です。
インフラ関連の手続き
引越しで最も困るのは「新居に入ったのにライフラインが整っていない」という状況です。電気やガス、水道、そしてインターネットは、どれも生活に直結するもの。子育て家庭では、子どもの生活リズムや学校・保育園の準備にも影響するため、1ヶ月前から計画的に動いておくと安心です。
電気・ガス・水道
電気や水道は比較的簡単にオンラインや電話で手続きできますが、ガスだけは「立ち会い」が必要な場合が多いです。立ち会い日は平日しか対応していないこともあり、共働き家庭にとってはスケジュール調整が大きな負担になります。
私自身、前回の引越しで立ち会い日が仕事の繁忙期と重なり、休みを取るのに一苦労しました。子どもがまだ小さかったので「ガスが使えないからお風呂に入れない」という日が出てしまい、本当に大変でした。ガスの立ち会いは希望日に予約が埋まりやすいので、1ヶ月前に連絡して早めに押さえるのが鉄則です。
また、水道は「閉栓手続き」を忘れると、退去後も料金が請求されてしまうケースがあります。知人は引越しから1ヶ月後に「前住所の水道料金」が届き、手続きを忘れていたことに気づいたそうです。小さなミスですが、無駄な支払いを防ぐためにも、利用停止と開始の両方を必ずセットで申し込みましょう。
インターネット回線
インターネットは現代の生活に欠かせないインフラの一つです。特に子どもの学校や習い事のお知らせがオンライン配信されることが増えたため、ネットが使えない日があると生活全体に支障が出ます。
私は前回の引越しでネット回線の工事日が引越し後1週間も先になってしまい、その間はスマホのテザリングでしのぎました。けれど通信制限ですぐ速度が遅くなり、子どもからは「調べ学習ができない」と文句を言われ、私は仕事のリモート会議に参加できず焦りました。
ネット回線はプロバイダーや工事業者の予約状況によっては1ヶ月以上待たされることもあるため、引越しが決まったら最優先で申し込むべき手続きです。光回線だけでなく、モバイルWi-Fiを一時的にレンタルするなどの代替案を用意しておくと、万が一のトラブルにも対応できます。
子ども関連の準備
子育て家庭の引越しで見落とされがちなのが「子どもの環境を整える準備」です。大人は契約や荷造りに追われますが、子どもにとって引越しは大きな環境の変化。学校や友だちとの別れ、新しい場所への不安など、心のケアも含めて早めに動くことが大切です。
学校や保育園への連絡
転校や転園が必要な場合、1ヶ月前には学校や園に伝えておくのが安心です。先生方も新しいクラス編成や書類の準備があるため、早めに知らせておくとスムーズに対応してもらえます。
私の娘が転園したときは、担任の先生に1ヶ月以上前から伝えていたので、クラスのみんなで小さなお別れ会を開いてくれました。娘は「さみしいけど、みんなに見送ってもらえてうれしい」と話していて、心の整理につながったように思います。子どもが前向きな気持ちで新しい環境に進めるよう、学校や園への早めの連絡はとても大切です。
また、保育園や幼稚園では「在園証明書」や「発達の記録」といった書類を新しい園に提出するケースがあります。役所を通じての手続きが必要になることもあるので、早めに確認しておくと安心です。
習い事の手続き
スイミングやピアノ、英会話などの習い事も忘れずに確認しておきましょう。多くの教室では退会や転籍の連絡は「1ヶ月前まで」と決まっており、締め日を過ぎると翌月分の月謝がかかってしまう場合があります。
私の場合、息子が通っていたスイミングスクールの退会連絡をうっかり忘れてしまい、引越し後も1ヶ月分の月謝を支払うことになった苦い経験があります。小さな金額ではないので、習い事関係も「引越しリスト」に必ず入れておくのがおすすめです。
さらに、習い事によっては転籍制度があり、新居近くの教室にスムーズに移行できる場合もあります。子どもが続けたい習い事なら、引越し先のスクールを早めに探して「継続できる環境」を整えてあげると安心です。
心の準備も忘れずに
手続き面だけでなく、子どもの心のケアも大事です。「引越ししたら、どんな学校に通うの?」「新しいお友だちはできるかな?」と、不安に感じる子どもは多いもの。
私は、引越し先の学校や公園の写真を一緒に見せたり、「ここに新しい図書館があるんだよ」と話したりして、少しずつ子どもが楽しみにできるように工夫しました。引越しを「家族の新しい冒険」とポジティブに伝えることで、子どもも自然と前向きな気持ちになっていきました。
家の片付けと荷造りの準備
引越しの作業の中でも最も時間がかかるのが片付けと荷造りです。1ヶ月前から少しずつ始めておくことで、直前のバタバタを大幅に減らせます。子育て家庭では、子どもの荷物が思った以上に多いため、早めに取りかかることが成功のカギになります。
不要品の処分
引越しは、自然と家の中を見直すきっかけになります。普段は「そのうち使うかも」と思って取っておいた物も、引越しのタイミングで見直すと「もう必要ない」と判断できることが多いものです。
私は子どもの小さくなった服や使わなくなったベビーカーをフリマアプリに出しました。出品してすぐに売れる場合もありますが、人気がない物は数週間かかることもあります。そのため、不要品は少なくとも1ヶ月前から処分を始めるのが理想です。
また、フリマアプリやリサイクルショップに持ち込むだけでなく、「子どもが通う園で譲る」「地域の掲示板に出す」なども有効です。友人に譲ると喜ばれることも多く、引越し前のコミュニケーションの機会にもなります。
荷造りの計画
荷造りは「いらない物を処分した後」に取りかかると効率的です。コツは「使用頻度の低い物から順番に詰めていく」こと。私は春先の引越しだったので、冬物のコートやクリスマス飾りなど季節外れの物から梱包しました。
逆に「毎日使うもの」を先に詰めてしまうと、必要になったときに探し出すのが大変です。引越し当日まで使う日用品は「最後にまとめて詰める」と決めておくと安心です。
さらに、段ボールには必ず「中身」を大きく書きましょう。私は「子どものおもちゃ」「キッチン道具(調理器具)」などと具体的に書いておいたので、引越し後に子どもから「おもちゃどこ?」と聞かれたときも、すぐに見つけられて助かりました。段ボールに「部屋名」と「中身」を併記しておくと、引越し先での片付けが格段に楽になります。
家族で協力して進める工夫
片付けや荷造りは1人でやると疲れてしまうので、家族全員を巻き込むと効率的です。私は子どもに「自分のおもちゃで、持っていきたい物と譲る物を選んでね」とお願いしました。最初は迷っていましたが、選ぶこと自体を楽しんでくれて、結果的に荷物が減り、本人の満足感も得られました。
夫には「書類と工具は担当してね」とお願いして、私はキッチンと子ども部屋を担当。役割分担をはっきりさせたことで、無駄に同じ場所を片付けることもなく、スムーズに進みました。
1ヶ月前からのスケジュール例
引越し準備は「やることリスト」を作っても、毎日の忙しさで後回しになりがちです。私も最初は大まかなリストだけで進めようとしましたが、気づけば直前に慌てることが多く、余計に疲れてしまいました。そこで、1ヶ月前から「週ごとにやることを決めてスケジュール化」したところ、かなりスムーズに進められました。
週1:役所関係・金融機関の住所変更を1件ずつ片付ける
最初の週は、手続き関係を重点的に進めます。役所での転出届や児童手当の手続き、金融機関やクレジットカードの住所変更などは、時間がかかるものもあるため早めが安心です。
私は「1日に1件だけ」と決めて取り組みました。例えば月曜日に役所、火曜日は銀行、水曜日はクレジットカード、といった具合です。まとめてやろうとすると疲れる上に、書類を忘れたり不備が出たりして二度手間になることもあります。1件ずつ確実に片付ける方が、結果的に早く終わると感じました。
週2:インフラ系の解約・開始手続きをまとめて電話
次の週はライフライン関連に集中します。電気・ガス・水道・インターネットは必ず必要なものなので、引越し当日から滞りなく使えるように予約しておくことが大切です。
私はこの週に「電話デー」を作り、1時間ほど時間を確保して一気に申し込みをしました。特にガスは立ち会いが必要なので、家族の予定をカレンダーに書き込みながら日程を決定。ネット回線の工事予約だけは混み合うことが多いので、最優先で確認するのがポイントです。
週3:子どもの学校・習い事関連の連絡
3週目は子ども関連に取りかかります。学校や保育園への連絡、必要書類の準備、習い事の退会や転籍手続きなどです。
私の場合、担任の先生に早めに話したことでクラスメイトがお別れ会を開いてくれ、娘も心の準備ができました。また、習い事のスイミングスクールでは「翌月分の月謝が発生しないよう、締め日までに手続きしてください」と言われ、ギリギリで間に合った経験もあります。子ども関連は「感情のケア」と「金銭的な無駄の回避」の両方を意識するのが大切です。
週4:不用品処分と荷造りを本格スタート
最後の週は荷造りと不要品の整理に集中します。特に大型の家具や家電は粗大ゴミの収集日を確認しておかないと、引越し当日まで残ってしまう可能性があります。
私は「今すぐ使わないもの」から段ボールに詰め、箱には大きく中身を書き込みました。子どもと一緒に「今日はどのおもちゃを箱に入れる?」と相談しながら進めると、ゲーム感覚で楽しんでくれて、むしろ作業がはかどりました。
まとめ|引越し1ヶ月前から準備すれば安心!
引越しは思っている以上にやることが多く、後回しにすると直前でパンクします。1ヶ月前から「契約・手続き」「インフラ」「子ども関連」「片付け」と分けて少しずつ進めれば、当日を安心して迎えられます。
私のように直前で慌てないためにも、今日からリストを作って冷蔵庫に貼ってみてください。きっと家族みんなで「引越し準備も楽しい思い出」に変えられるはずです。