小学校入学を控えたわが子に「学習机、そろそろ必要かな?」と考えはじめたとき、意外と悩むのが「いつ買えばいいの?」というタイミングの問題でした。
私も娘の入学準備を進めていたとき、「年長の秋?それとも入学直前?実際いつがいいの?」と迷いに迷いました。周りのママたちにも聞いてみましたが、これがまた家庭によって意見がバラバラで…。
この記事では、そんな私自身の体験談や、周囲のご家庭の声をもとに、学習机を買うベストなタイミングや注意点、家庭ごとの選び方のコツなどをまとめました。これから準備する方の参考になれば嬉しいです。
学習机って本当に必要?迷ってしまう親心
わが家が学習机の購入を考え始めたのは、娘が年長の秋ごろでした。ちょうどランドセルを選び終え、「次は何を準備しようか」とリストを見ながら話していたときです。でも、すぐに決められたわけではありません。
「そろそろ小学校の準備を…」とは思っていたけれど、心の中ではずっと迷っていたんです。
「本当に学習机って必要なのかな?」「買っても使わないんじゃない?」
そんなふうに考えては、カタログを閉じたり、お店でスルーしたり…。高い買い物だからこそ、失敗したくない気持ちが強くて、なかなか踏み出せませんでした。
リビング学習でもいいのでは?
最近は「低学年のうちはリビングで学習したほうがいい」という話もよく聞きますよね。親がそばで見守れるし、学習習慣も自然と身につく…という意見には私も納得。
正直、「最初はリビングでいいんじゃないかな」「机はあとからでも間に合うかも」と思っていた時期もありました。特に、我が家はリビングに余裕がある間取りでもなかったので、「置き場所に困るかも…」という心配も。
ところが、ある日娘がこんなことを言い出したんです。
「お友だちの家に遊びに行ったら、もう机があったよ。わたしもほしいなぁ」
その一言が私たちの背中を押しました。「ああ、本人の中でも“学習机=お姉さんになる準備”として意識が芽生えてきたんだな」と思ったんです。そこから、夫婦で「買うならいつ?」「どんなタイプがいい?」と、真剣に検討するようになりました。
子どもの「やる気スイッチ」としての効果も
周りのママ友たちに聞いても、「低学年のうちは使わなかった」「リビング学習で十分だった」という声が多くて、それにもまた揺れました。でも、うちの場合は娘自身が「自分の机がほしい」と言っていたことが、何よりの後押しになりました。
子ども自身が“自分だけの勉強スペース”を欲しがっていたことが、我が家の決断の決め手でした。
実際に学習机を買ってからは、娘の気持ちにも少しずつ変化が出てきました。「ここはわたしの机だから」「宿題はここでする!」と、自分の場所に誇りを持ち始めたような雰囲気に。
もちろん、最初から完璧に活用できていたわけではありませんが、“自分専用”という意識が「やる気スイッチ」になることもあると実感しました。
学習机を買うおすすめの時期は?
実際に買うとなると、気になるのは「いつがベストなの?」というタイミングのこと。我が家も最初はまったく見当がつかず、店舗のスタッフさんやママ友からの情報をもとに、時期ごとの特徴を調べてみました。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、家庭の事情やお子さんの性格に合わせて選ぶのがよさそうです。
年長の秋〜冬:いちばん人気の時期
もっとも多くの家庭が学習机を購入するのが、年長の10月〜翌年2月ごろ。ランドセルを選び終えるころに、「次は机かな?」という流れで検討を始めるご家庭が多いようです。
この時期に購入するメリットはたくさんあります。
-
入学準備セールがスタートする
-
各メーカーの新モデルや限定カラーが出揃う
-
納期に余裕があり、配送の希望日が選びやすい
我が家も実際にこの時期に動き始めたのですが、店頭にはたくさんの机が並び、「選べる今のうちに決めておこう」と思えるラインナップが揃っていました。
人気ブランドや木の風合いが美しいシリーズなどは、1月〜2月には在庫切れになるケースもあるそうです。早めの行動が安心ですね。
入学直前の春:ギリギリ購入組も多い
気づけばあっという間に3月。入学準備が押していて、「そろそろ机も買わないと!」と焦るご家庭も多い時期です。
実はこの時期にも、ちゃんとメリットがあります。
-
セールの終盤で値引き率が大きくなることも
-
実物展示品が処分価格になるケースも
-
周りの友達の様子を見ながら選べる
ただし注意点も。配送が集中する時期のため、希望日が通らなかったり、設置が入学後になってしまうリスクもあるとのこと。時間に余裕を持って動けるなら、もう少し早い時期に選んでおくと安心ですね。
小学校入学後に買うケースも
意外と多いのが、「入学してから必要かどうか見極めて買う」というご家庭。
たとえば、私の友人の家ではこうしていたそうです。
「最初の1〜2年はリビング学習で様子を見て、本人が“机がほしい”と言い出したタイミングで購入したよ。3年生からはちゃんと使ってるよ!」
この方法のよさは、子どもの学習スタイルや家庭の生活リズムが見えてから選べるところ。結果として、無駄のない買い物になるというメリットもあります。
学習机は長く使うものだからこそ、「今すぐ必要か?」「本人がほしがっているか?」を冷静に見極めるのも、大切な視点かもしれません。
わが家が選んだ購入タイミングと理由
我が家が学習机を購入したのは、年が明けた1月中旬でした。
理由はとてもシンプルで、「本人が欲しがっていて、店頭で“これだ”と思える机に出会えたから」です。タイミング的にも、春の入学準備が本格化する前だったので、焦らずにじっくり選ぶことができました。
年明けの家具店で“運命の出会い”
年明けのある週末、家族でなんとなく家具店をのぞいたときのこと。特に購入を決めていたわけではなかったのですが、展示コーナーに並ぶ学習机を見て娘の目がキラキラと輝き始めました。
中でもひとつ、ナチュラルな木目の机にぴたっと吸い寄せられるように近づいていき、しばらく眺めたあと、こう言ったんです。
「これ、わたしの机にしたい!」
そのときの笑顔が、今でもはっきり思い出せます。収納がしっかりしていて、椅子の座面が調整できる実用的なタイプ。私たち夫婦も「これは長く使えそうだね」と意見が一致し、その日のうちに購入を決めました。
予定外の買い物ではあったけれど、「本人が納得して選んだ」という満足感が、親としてもとても心地よかったです。
家に届いてからの変化
数日後、机が届いた日。段ボールを開けて、組み立てられていく様子を娘はワクワクしながら見つめていました。完成すると、何度も引き出しを開けたり、椅子に座ってみたり。
最初のうちは絵を描いたり、折り紙をしたり、本を読んだりと、遊び場の延長のような使い方が中心でした。でも、それでもよかったんです。
だんだんと、学校の宿題が出るようになると、「今日はここでやるね」と言って机に向かうようになり、少しずつ「学習スペース」としての役割が定着していきました。
子どもにとって“自分の居場所”があるというのは、思っていた以上に大きな意味を持つのだと感じました。
自分で選んだ机だからこそ、より大切に使いたくなるし、「ここで頑張りたい」という気持ちも自然と芽生えるのかもしれませんね。
家庭によって違う「ベストなタイミング」
我が家にとっては「入学前に購入する」のがちょうどよいタイミングでしたが、それがすべての家庭に当てはまるとは限りません。
周囲のママ友に話を聞いてみると、家庭の教育方針や子どもの性格、兄弟構成によって選ぶタイミングはさまざまでした。「なるほど、そういう考え方もあるんだな」と感じた実例をいくつかご紹介します。
リビング学習派は「様子見」スタート
とても多かったのが、「最初はリビングで様子を見てから机を買った」という声。
「1年生のうちはリビングで宿題して、勉強に慣れてきたタイミングで自分の机を用意したよ」
「ダイニングテーブルで親子並んで勉強できる時間が、思ったより貴重で楽しかった」
こうしたご家庭では、机を“集中するための場所”というより、“必要性が生まれてからの投資”と考える傾向があるように感じました。
また、「まだ小さいうちは親の目が届く場所で安心して学習してほしい」という想いから、あえてリビングを選ぶママも多かったです。
親子の距離感や生活スタイルを重視するなら、無理に早く買わなくてもいいのだなと、話を聞いていて納得しました。
兄姉の影響で「早めに買った」パターン
一方で、上の子がいるご家庭では、学習机を早めに揃えるケースが多い印象でした。
「兄弟で一緒に使うスペースを作りたくて、入学前に2台そろえたよ」
「上の子の机に興味を持っていたから、自然な流れで下の子の分も購入した」
特に、「色違いの机や椅子を並べることで、兄弟で“自分の場所”を意識して使ってくれるようになった」という話が印象的でした。
兄弟で同じタイミングで環境を整えることで、学習習慣を同時に育てられるというメリットもあるのかもしれません。
入学直前の春休みに机を並べて配置し、親子で「新しい小学校生活に向けての準備」を共有する時間が持てたというご家庭もありました。
タイミング以外に気をつけたいポイント
学習机を買うタイミングももちろん大事ですが、それと同じくらい重要なのが「どんな机を選ぶか」「どこに置くか」といった具体的な使い方の視点です。
せっかく購入するなら、見た目や価格だけでなく、子どもが快適に使えて、長く活躍してくれる一台を選びたいですよね。
ここでは、実際に使ってみて「これは買う前に知っておいてよかった!」と思ったポイントをいくつか紹介します。
成長に合わせて調整できるか
まず確認しておきたいのが、机や椅子の高さ調整ができるかどうかという点。
我が家も購入時に「まだ体が小さいし、座ったときに足がつかないかも…」と心配していたのですが、以下のような機能があるものを選んで大正解でした。
-
椅子の座面と背もたれの高さが調節できる
-
足置き付きで“ぶらぶら足”にならない
-
ライトの位置が自由に動かせる(手元が影にならない)
これらが揃っていると、正しい姿勢で集中しやすく、疲れにくい環境が整います。
とくに低学年のうちは体がどんどん成長するので、“今ちょうどいい”より“長く使えるか”を基準に選ぶのがポイントです。
置き場所の確保は早めに
購入前に意外と見落としがちなのが、「どこに置くか問題」です。
お店で見たときは「そこまで大きくない」と感じても、いざ家に届くと意外と存在感があってびっくり、という声はよく聞きます。
実際、「置き場所がなくてとりあえずリビングに置いたけど、動線の邪魔になって…」という話も我が家の周りで何度か聞きました。
購入前に、必ず採寸してスペースを確保しておくことが大切です。
通路や収納、コンセントの位置などもチェックして、スムーズに設置できるよう準備しておくと、届いた日もバタつかずに済みますよ。
インテリアとの相性も大切
我が家が机を選ぶときにもう一つ重視したのが、「見た目のなじみやすさ」です。
リビングや子ども部屋に置くとはいえ、やっぱり空間に合わないデザインだと浮いてしまって、どこか居心地の悪さにつながることもありますよね。
最近は、ナチュラルな木目調やシンプルな北欧風など、インテリアに自然になじむデザインの学習机も増えています。
我が家も木製のナチュラルカラーを選んだことで、部屋全体の雰囲気に調和して、思った以上にしっくりきました。おかげで、親の私たちも「このスペース、気持ちいいな」と感じられるように。
子どもが安心して使える空間をつくるためにも、デザインや色合いに気を配るのはとても大切だと感じました。
まとめ|「わが家のベストタイミング」を見つけよう
学習机を買うタイミングに、ひとつの正解はありません。
「入学準備の流れに合わせて早めに用意する」もよし、「リビングで様子を見ながら、必要になったら購入する」もよし。それぞれのご家庭のペースで、子どもに合ったタイミングを見つけてあげることがいちばん大切です。
机は単なる“家具”ではなく、子どもが学ぶことに向き合うための“居場所”になります。
早くから机があることで、「わたしももうすぐ小学生なんだ」と子ども自身の意識が高まる場合もあれば、「まだ親のそばがいい」という気持ちを大事にして、少し後に買ってもまったく問題ありません。
大切なのは、“わが家にとってのベストなタイミング”を見極めること。
今回ご紹介したさまざまな家庭の実例や、わが家の体験が、あなたの選択のヒントになれば嬉しいです。
そして、もしお子さんの「ほしいな」という気持ちや、家族のライフスタイルにぴったり合う机に出会えたときは、ぜひそのタイミングを大切にしてあげてくださいね。
学習机が、お子さんの「がんばりたい」という気持ちをそっと支える存在になりますように。