「保育園の準備って、いつから始めたらいいんだろう?」と悩むママやパパは多いと思います。私も初めての入園前は、周りの話を聞いて焦ったり、逆に「まだ大丈夫」と思って後回しにして慌てたり…。実際には、子どもの月齢や家庭の状況によって“ちょうどいいタイミング”は少しずつ違います。
この記事では、月齢ごとに必要な準備の目安や、私自身が経験して「これは早めにやってよかった」と感じたポイントをまとめます。同じように迷う方の参考になれば嬉しいです。
保育園準備はいつから始めるのが理想?
保育園準備は「入園の1〜2か月前」から動き始めるのが一般的です。園によっては入園説明会があり、そこで必要な持ち物リストを配られることが多いので、まずはその日を基準に考えると安心です。
説明会で「え、こんなに必要なの?」と驚く方も少なくありません。持ち物は衣類やタオルなどの日常的なものに加え、園指定の細かいグッズ(布団カバーや通園バッグ、名前入りの帽子など)が含まれることもあります。そのため、1か月前から慌てて探し始めると「売り切れ」「在庫なし」という状況に陥りやすいのです。
家庭ごとにベストなタイミングは違う
ただし、仕事復帰の時期や子どもの性格によっては、もっと早めに取りかかる方が余裕を持てることもあります。特に0歳児や1歳児での入園を予定している家庭は、まだ体調の波が大きかったり、生活リズムが安定していなかったりすることが多いため、少なくとも2〜3か月前から少しずつ準備を始めると安心です。
また、園によっては「布団カバーを手作りしてください」「おむつにすべて名前を書いてください」など、保護者に手間のかかる準備をお願いされることもあります。裁縫が苦手な方や、共働きで時間が限られている家庭は、早めにスケジュールを立てて取り組むことが成功の秘訣です。
慣らし保育を見越した準備
さらに大切なのが「慣らし保育」への対応です。最初の1〜2週間は子どもが短時間だけ通園するケースが多く、そこでも必要な持ち物があります。短時間だからといって持ち物が少なくなるわけではなく、むしろ「園で昼寝ができるか」「食事を嫌がらないか」といった調整が必要になります。生活リズムを整えるのと並行して、家庭でも園生活を意識した練習をしておくと安心です。
私の失敗談
私は入園説明会でリストをもらってから一気に準備しようとしたのですが、人気の保育園グッズはすでに品切れが続出。特に指定のサイズの掛け布団カバーや、園で指定された色の帽子は、店舗を何軒も探しても見つからず、ネット注文に頼るしかありませんでした。
ところが、年度末はちょうど入園準備の需要がピーク。ネット注文も配送が遅れ、結局ギリギリになってヒヤヒヤする羽目に…。名前付け作業も「おむつ一枚ずつ記名」など想像以上に大変で、夜な夜な作業することになりました。
この経験から学んだのは、「買うもの」と「作るもの(名前付けや縫製など)」を分けて計画的に進める大切さです。買うものは在庫が切れる前に早めに確保し、作業系は毎日少しずつ進める。そうすることで、直前に追い込まれることなく、落ち着いて入園を迎えられると思います。
月齢別にみる保育園準備のチェックポイント
月齢ごとに必要になるものや意識したい準備は変わります。ここでは「0歳・1歳・2歳以上」に分けて整理しました。子どもの成長段階に合わせた準備をすることで、園生活がぐっとスムーズになります。
0歳児クラス
生後6か月〜1歳未満で入園する子どもは、まだ生活リズムが安定していなかったり、授乳やおむつ替えの回数が多かったりします。そのため、持ち物の数も自然と多めになります。
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おむつ(1日5〜7枚目安。園によってはもっと多めに預ける必要も)
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着替え(肌着を含めて3〜5セット。食べこぼしや吐き戻しで頻繁に使う)
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ミルクや哺乳瓶(園での方針により異なる)
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バスタオルやブランケット(お昼寝やおむつ替え時に使用)
特に哺乳瓶やミルクの準備は早めにしておくと安心です。園によっては「同じメーカーで揃えてください」と指示されることがあり、違う種類を混ぜると消毒や管理が複雑になるためです。
私の友人は「入園直前に買い足せばいいや」と思っていたら、指定の哺乳瓶がどこも売り切れで大慌てしたそうです。0歳児クラスは持ち物の量も管理の細かさもダントツで多いため、早め早めに動いて余裕を持たせるのが大切です。
1歳児クラス
1歳になると離乳食が完了期に近づき、よちよち歩きを始める子も増えます。自分で動けるようになる分、汚れ物や転倒時の着替えが増える傾向があります。
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食事用エプロン(布タイプ・ビニールタイプを複数用意。布は吸水性、ビニールは片付けやすさが魅力)
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汚れものを入れる袋(布バッグやジップ袋など。園によっては「洗濯ネット指定」も)
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歩きやすい靴(マジックテープ式や、子どもが自分で脱ぎ履きしやすいタイプがおすすめ)
靴は「園庭で遊びやすいもの」を求められることが多く、可愛いデザインでも滑りやすかったり重かったりするとNGの場合があります。試し履きは必ず早めに済ませ、できれば園庭と似た環境(砂利道や公園)で歩かせておくと安心です。
私の家庭でも、最初に用意した靴が少し硬くて歩きにくかったようで、先生から「別の靴を準備してみてください」と言われた経験があります。「見た目」よりも「動きやすさ」を優先して選ぶことが、子どもにとっても園生活を楽しむ第一歩になると実感しました。
2歳以上クラス
2歳を過ぎるとおむつからトイレに移行する時期に入り、少しずつ自立心も育ってきます。園生活でも「自分でやってみよう」という姿勢を大切にするため、持ち物もそのサポートをするものが増えます。
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トレーニングパンツや布パンツ(失敗してもすぐ替えられるよう、多めに準備)
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補助便座や踏み台(園指定の場合。園に合わせたものを用意する)
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歯ブラシ・コップ(歯磨き習慣のスタート時期にあたる)
私の娘もこの時期に入園しましたが、園でのトイレトレーニングにあわせて家庭でも練習を始めました。最初は失敗続きで着替えも何度も必要になりましたが、園と家で声かけを揃えることで、子どもが混乱せずに取り組めると感じました。たとえば「出そうになったら教えてね」という言葉を先生と私で同じように使っただけでも、子どもは安心してトイレに行けるようになったのです。
また、この時期は「自分のものを自分で管理する」練習が始まる大事な時期でもあります。コップや歯ブラシに子どもが好きなキャラクターを選ばせたり、着替えを自分で袋に入れさせたりするのも良い経験になります。
保育園準備で大変だったことと工夫
名前つけ地獄
入園準備の中でも、多くの家庭が頭を抱えるのが「名前つけ」だと思います。私も実際に経験しましたが、想像以上に時間がかかりました。
おむつ1枚1枚、洋服、靴下、ハンカチ、タオル、エプロン、さらには食器やコップまで…。最初にリストを見たときは「え、ここまで全部?」と驚きました。おむつなんて毎日消費するのに、1枚ずつ記名なんて正直気が遠くなる作業です。
私は最初、油性ペンで全部手書きしていましたが、インクがにじんで読みにくくなったり、洗濯のたびに薄くなって書き直す手間が発生。時間もかかりすぎて、夜な夜な作業する日々が続きました。そこで途中から「名前スタンプ」に切り替えたところ、一気にストレスが減りました。スタンプは押すだけなのでスピードも速く、インクの持ちも良い。さらに「おむつ専用のインク」を使えばにじみにくく、先生にも読みやすいと好評でした。
保育園準備で最初に用意して良かった便利グッズのひとつが、間違いなく名前スタンプです。これがあるかないかで、作業時間も気持ちの余裕も全然違いました。
子どもが嫌がる持ち物
もう一つ苦労したのが「子どもが嫌がる持ち物」への対応です。我が家の場合は帽子でした。入園説明会で「必ずかぶってください」と言われたものの、娘は帽子が大嫌いで、かぶせようとすると大泣き…。最初は「園に行けば慣れるかな」と軽く考えていましたが、実際には入園初日から大騒ぎになってしまいました。
そこで入園前に対策を取ることに。普段の散歩や公園遊びで、短時間だけ帽子をかぶせる練習を繰り返しました。お気に入りのキャラクターの帽子を選ばせたり、私自身も一緒に帽子をかぶって「おそろいだね」と声をかけたり。そうするうちに、少しずつ受け入れてくれるようになりました。
同じように、エプロンや靴、マスクなど、子どもによっては嫌がる持ち物があります。「園指定の持ち物に子どもを慣れさせておく」ことは、実はとても重要な準備のひとつです。慣れていないと、ただでさえ環境が変わって不安な入園初日に、さらにストレスが増えてしまうからです。
工夫して乗り越えたこと
私が実践して効果があった工夫は、以下のようなことです。
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名前つけは「スタンプ」や「アイロンシール」に頼る
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子どもが嫌がる持ち物は、入園前から家庭で練習する
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持ち物の管理は「子どもと一緒にやる」ことで、本人の興味を引き出す
たとえば、タオルやコップにシールを貼るときは「自分のマークだよ」と子どもと一緒に貼らせました。そうすることで持ち物に愛着が湧き、園でも自分のものだと自信を持って使えるようになりました。
入園直前にやっておきたい生活リズムの調整
保育園準備で「持ち物」に目がいきがちですが、実はそれと同じくらい大切なのが生活リズムの調整です。園生活は集団行動が基本になるため、家庭での過ごし方と大きく違うと子どもも親も戸惑ってしまいます。
起床・就寝時間を園に近づける
まず大切なのは睡眠リズムです。園によっては朝9時までに登園というルールがあるため、そこに合わせて朝起きられるように調整する必要があります。
我が家では、入園前まで「夜9時就寝・朝8時起床」くらいのリズムでしたが、それでは朝の支度が間に合いません。そこで、入園の2週間前から少しずつ就寝を早めていきました。最初はなかなか寝つけずにぐずる日もありましたが、繰り返すうちに体も慣れてきて、自然と朝の目覚めもスムーズになりました。
生活リズムは一気に変えるのではなく、10〜15分単位で少しずつ調整することがポイントです。急に早寝早起きをさせようとすると子どももストレスを感じてしまい、逆効果になることがあります。
朝ごはんの習慣を整える
もうひとつ大切なのが朝ごはんです。園生活では午前中から外遊びや活動が始まるため、エネルギー補給をしておかないと体力が持ちません。
「朝ごはんをしっかり食べる」ことに慣れていないと、園でお腹が空きすぎて機嫌が悪くなることもあります。
我が家では、最初は娘が朝ごはんを食べ渋ることが多く、出発前にイライラが増えてしまいました。そこで、前日に簡単なメニューを用意しておくようにしました。例えば「おにぎりと具だくさん味噌汁」「パンと果物とヨーグルト」のように、短時間で食べられるものです。時間がかからない工夫をすることで、朝のバタバタが少し減りました。
昼寝のタイミングをシフトしておく
特に0〜2歳児クラスでは、昼寝のタイミングが園によって決められています。家庭では自由に寝かせていた子も、園では「お昼ご飯のあとに全員でお昼寝」となることが多いです。
そのため、入園直前から昼寝の時間を園に合わせてシフトしておくとスムーズです。
私の娘も入園前は午前10時頃に眠くなることが多く、園生活に慣れるまで泣いてしまいました。そこで、入園前の1週間は午前のお昼寝を少しずつ後ろ倒しにして、午後の昼寝へと切り替えていきました。結果、園でのお昼寝時間にも馴染みやすくなりました。
園生活に近いスケジュールを家庭で練習しておくことが、子どもの安心感につながると強く感じました。
私の体験から学んだ工夫
我が家では、最初の1週間はとにかく毎朝バタバタでした。着替えの準備に時間がかかり、持ち物を忘れて慌てて取りに戻ったこともあります。そこで改善したのが「前日準備」です。
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翌日の服をセットしてリビングに置く
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カバンに必要なものをあらかじめ詰めておく
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朝食のメニューを前日に決めておく
これだけでも朝の余裕が全然違いました。とくに服の準備は「子ども自身に選ばせる」ようにすると、朝の着替えがスムーズになり、機嫌よく出発できるようになりました。
保育園準備で役立った便利アイテム
入園準備を進める中で、「これは用意しておいて本当に助かった!」と思えたアイテムがいくつかあります。ここでは特に役立ったものを紹介します。
名前スタンプ・アイロンシール
名前つけは入園準備で避けて通れない作業です。おむつ、洋服、靴下、タオル、エプロン、ハンカチ、さらにはコップや歯ブラシまで…。毎日使うものに1つ1つ記名するのは、想像以上に手間がかかります。
私は最初、油性ペンで書き込んでいましたが、洗濯や使用を繰り返すうちに文字が薄れて何度も書き直す羽目に。そこで購入したのが「名前スタンプ」と「アイロンシール」でした。
スタンプはおむつにポンポン押すだけでOK。アイロンシールは布製品に貼り付けるとしっかり定着し、洗濯しても落ちません。特に名前スタンプは必須級で、準備の負担を大幅に軽減してくれました。夜な夜なペンで書き続けていた日々を思うと、もっと早く導入すればよかったと感じています。
複数枚セットの園グッズ(タオル・エプロン)
園生活では毎日必ず使うタオルやエプロン。食事や遊びで汚れることも多く、1日で何枚も必要になります。洗濯が間に合わない日もあるので、予備は多めに用意しておくのが安心です。
私は最初、最低限の枚数だけ用意していたのですが、実際には「連日雨で乾かない」「思った以上に汚れて洗濯が追いつかない」という事態に直面。そこで追加で3セットほど買い足しました。まとめ買いをしておくと、いざという時に助かります。
また、シンプルなデザインで複数枚を揃えると、見た目もスッキリして管理がしやすいです。園グッズは“多めに・セットで”が鉄則だと学びました。
洗いやすい水筒
年齢が上がると、持ち物に「水筒」が加わります。選ぶときに重要なのは「洗いやすさ」。見た目やデザインよりも、分解してしっかり洗えるかどうかで、日々の手間が大きく変わります。
我が家で使っているのは、ストロータイプで部品が少なく、食洗機対応のもの。毎日のことなので、簡単に洗えるかどうかはとても大切です。逆に、パーツが細かすぎるものは洗うのが面倒で、清潔を保つのも一苦労でした。
毎日使う水筒は“洗いやすさ最優先”で選ぶことが後悔しないポイントです。
園専用の収納ボックス
入園後に意外と役立ったのが「園専用の収納ボックス」です。持ち物が細かく多いため、家のあちこちに散らばってしまうと毎朝の準備が大混乱に。
我が家では、玄関近くに「保育園グッズ専用のボックス」を作りました。リュックや帽子、タオル、名前付きのおむつなど、必要なものをひとまとめにしておくと、「あれどこに置いたっけ?」と探す時間が減り、朝の支度が格段にスムーズになりました。
子ども自身も「自分のものはここにある」と覚えるので、自分で準備を手伝うきっかけにもなります。
まとめ|保育園準備は「早め+計画的に」がカギ
保育園準備は「入園の1〜2か月前」を目安に、少しずつ進めるのがおすすめです。月齢によって必要なものや練習内容は違いますが、共通して言えるのは「直前にまとめてやると大変」ということ。
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月齢ごとの持ち物をリスト化
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名前つけはツールを活用
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生活リズムは少しずつシフト
この3つを意識すれば、慌てず入園を迎えられます。私も最初は不安だらけでしたが、準備を早めに進めたことで、子どもも私自身も安心してスタートできました。これから準備を始める方は、ぜひ今日から少しずつ取りかかってみてくださいね。