「制服、どのサイズを買えばいいの?」
入学説明会のあと、制服注文の用紙を前にしてしばらくフリーズしてしまいました。
成長を見越して少し大きめにする?でも大きすぎたらブカブカで動きにくそう…。
私自身、子どもの制服選びでとても悩んだ経験があります。試着もしたのに、いざ入学したら「ズボンの丈が長すぎた…」と後悔する場面もありました。
この記事では、制服のサイズ選びで失敗しないためのポイントと、わが家が実践して良かった選び方のコツをご紹介します。これから制服を準備するパパママのヒントになればうれしいです。
制服選びって、なぜこんなに悩むの?
制服のサイズ選びって、思っていた以上に親の判断力が試される場面なんですよね。
「成長を見越して少し大きめにするべき?」
「でも大きすぎたらブカブカで動きづらそう…」
「かといってピッタリすぎると、すぐ着られなくなりそう…」
こんなふうに、ちょうどいい“さじ加減”が本当に難しい!
最初は「130cmって書いてあるなら、身長130cmの子にちょうどでしょ?」くらいに思っていた私も、実際に注文しようとした瞬間から頭を抱えることになりました。
一番の理由は「成長を見越す加減がわからない」
子どもは成長が早いとは聞いていたけれど、どのくらい伸びるのか、どのタイミングで急に大きくなるのか…未来の体型を予測するなんて無理に等しいんですよね。
特に入学を控えた春頃は、「去年より急に背が伸びた!」なんて子も多く、今のサイズで買ったのに入学時にはすでにキツイ…という声も珍しくありません。
「ピッタリを選ぶとすぐに小さくなるかも」
「大きすぎると着づらくてイヤがるかも」
そう悩む気持ちは、きっと私だけではないと思います。
子どもの成長は本当に読めない!
実際、うちの子も小学1年生のときはやせ型で小柄だったのに、2年生に上がる前には「えっ、急に大きくなったね!?」と周りからも言われるくらい体格が変わったんです。
子どもの成長って、じわじわ伸びる子もいれば、ある日突然グッと伸びる子もいて…個人差がものすごく大きい。
だから「平均身長+5cm」なんて言われても、それがわが子にとって本当に合っているのかは、結局“試着してみないと分からない”というのが正直なところでした。
成長曲線を見て将来の身長を予測するツールも使ってみましたが、「予測通りにいく子なんているのかな…?」と半信半疑。最終的には本人に実際に着せて、動きやすさや丈感を親の目でチェックするのがいちばん確実だと感じました。
入学前は服の買い替えラッシュ
制服のサイズ選びがこんなに悩ましい背景には、他にもそろえるものが山ほどあるというプレッシャーも関係していると思います。
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上履き(学校指定のサイズと色あり)
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体操服(春夏・秋冬で2種類必要な学校も)
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スモック(お絵かき用と給食用で2枚買うケースも)
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雨具(レインコート・長靴・傘など一式)
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バッグ・水筒・防災頭巾など細かい持ち物
こうして書き出すだけでも、「この時期だけでいくらかかるの!?」というくらい出費が重なる時期。
だからこそ、制服だけは「できるだけ長く着せたい」「買い直しは避けたい」と思ってしまうんですよね。
「ここでサイズを間違えたら、取り返しがつかないかも…」というプレッシャーが、余計に判断を難しくしていたのかもしれません。
わが家が大事にした「制服サイズ選び」のポイント
制服って、一度買ったらしばらく着るものだからこそ、最初のサイズ選びで後悔したくないという気持ちがとても強かったです。
ここでは、わが家が実際に制服を購入するときに大切にしたポイントを紹介します。
着丈や袖丈は「動きやすさ重視」で
制服選びでまず気になったのが、着丈や袖丈の“ちょっとした長さ”でした。
見た目がキレイなことも大切ですが、それ以上に大事なのは子ども自身がストレスなく着られるかどうか。
たとえば袖が手の甲までかかるくらい長いと、給食や図工のときに袖を汚してしまったり、そもそも自分でたくし上げられなくて困ったり…。
スカートやズボンの丈が長すぎると、階段で踏んで転びそうになることもあります。
うちは試着のときに、「腕を上にあげてみて」「しゃがんでみて」「階段を登るみたいに一歩踏み出してみて」といろいろな動きをさせてチェックしました。
“動きやすさを実際に確認する”ことが、着丈や袖丈のベストサイズを見極めるカギになりました。
ウエストはアジャスター付きが安心
制服のウエストって、地味だけどとても大切なポイントなんですよね。
とくにズボンやスカートは、ウエストがキツすぎると苦しいし、ゆるすぎてもずれてくるので着ていて落ち着かない。
最近はアジャスターやゴムで調節できる制服も増えていて、これは本当にありがたかったです。
「ちょっと大きめかな?」と思っても、ウエストがしっかり調整できれば着心地の不安がグッと減ります。
うちは最初、ぴったりのウエストサイズを選ぼうとしていたのですが、店員さんに「1〜2年で体型が変わるので、調整幅が広い方が安心ですよ」と教えてもらい、アジャスタータイプにしました。
結果として、そのアドバイスが大正解でした。1年後にはウエストサイズが変わっても問題なく使えました。
試着は「インナーあり・体操服あり」で
試着って、どうしても薄着で行きがちですよね。
でも実際は、シャツの上にブレザーを重ねたり、冬場にはセーターやベストを着たりするので、“薄着状態での試着”だとサイズ感が全然違ってきます。
わが家では、「入学式や寒い日のことも考えよう」と、体操服の上に制服を着せてみました。
その結果、肩まわりがやや窮屈に感じたサイズをワンサイズ上げることに。
試着のときに“本番の着用状態”をできるだけ再現することが、制服サイズ選びの失敗を防ぐ一番のコツだと思います。
ちなみに、首まわりの詰まり具合やシャツのボタンの閉めやすさもチェックしておくと、毎朝の身支度がラクになりますよ。
成長を見越した「ちょうどいい大きめ」の選び方
「大きめサイズを選んでおけば安心かな?」
そう思っていた私も、いざ制服選びの場面になると「どのくらい大きめにするのが正解なのか?」と迷いに迷いました。
子どもは成長する。それは分かっていても、“ちょうどよく成長してくれる”わけじゃないんですよね。
そこで私が実際に感じた、失敗しない“ほどよい大きめ”の選び方をご紹介します。
身長+5cmくらいが基本の目安
制服店の店員さんにまず言われたのが、「身長プラス5センチを目安にする」というアドバイスでした。
たとえば、今の身長が120cmなら、125cm〜130cmサイズを基準に考えていく形です。
この考え方の良いところは、ある程度の成長を見越しながらも、今の体に大きく負担がかからないサイズ感を確保できること。
ただし、同じ身長でも子どもの体型は本当にさまざま。細身の子は布が余って動きづらくなるし、がっしり体型の子は逆に窮屈に感じることもあります。
だからこそ、目安はあくまで“参考”と割り切り、実際に試着して動きやすさや着心地を確かめることが何より大事です。
1年目にブカブカすぎるのはNG
うちも「どうせ成長するんだし…」と、かなり思い切ってワンサイズ上どころかツーサイズ上を試してみたことがありました。
たとえば、身長125cmなのに140サイズのズボンを履かせたら、すそを10cm以上折る羽目に。しかも、ベルトの位置が合わなくてズレやすく、本人も「歩きにくい」と不満顔。
このとき、「1年目の着づらさって、毎日のストレスになるんだな」と実感しました。
いくら長く着せたいとはいえ、“今すぐ着て快適であること”は絶対に妥協しちゃいけないポイント。
大きめを選ぶなら、1年目にちょっとゆとりがあるくらいが理想で、ブカブカは避けるのがベストです。
セーラー服・ブレザーなど「型」で選び方も変わる
制服には、いわゆる“型”がありますよね。ブレザータイプ、セーラー服、ジャンパースカートなど、学校によってデザインも違います。
この型によって、同じサイズでも「ゆとりの許容範囲」が大きく変わるんです。
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ブレザーやジャンパースカート → ややゆとりがあっても自然に見える
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セーラー服や詰襟タイプ → 肩や胸まわりのサイズ感が命!大きめすぎるとだらしなく見える
うちの地域ではセーラー服が指定だったのですが、ワンサイズ上にすると肩が落ちてだらんとした印象に…。
「これは無理に大きくしない方がいい」と判断して、ジャストサイズ寄りを選びました。
制服の“見た目”や“型の特徴”によっても、適したサイズ感が違うという視点は、試着前にぜひ持っておきたいポイントです。
制服以外のアイテムも「サイズ戦略」で失敗なしに
制服を選ぶとき、ついメインのブレザーやスカート・ズボンにばかり目が行きがちですが、実はそのまわりにある関連アイテムにもサイズ選びのコツがありました。
「着心地がいい」「長く使える」「洗い替えで困らない」
そんな視点で選んでおくと、入学後の毎日が格段にラクになります。
シャツやブラウスは2サイズ展開が便利
制服の下に着るシャツやブラウスは、毎日洗濯するもの。とくに汗をかく季節や泥遊びの多い子どもは、1日でかなり汚してくることもあります。
そこでわが家は、「今ぴったりのサイズ」と「1年後も着られるサイズ」の2サイズを1枚ずつ用意しました。
1年目はジャストサイズをメインで使い、少し大きめの方は洗い替えや成長後の予備として活用。
これが大正解で、春〜夏はピッタリの方、秋〜冬はちょっと大きめでゆったり…と季節によっても使い分けができたのが便利でした。
最初から“どちらも大きめ”にしてしまうと、1年目に着づらくてストレスになることもあるので要注意。
また、シャツやブラウスは襟元や袖口がきついと本人もかなり嫌がるので、窮屈に感じないサイズを選んでおくのが快適さにつながります。
スモックや体操服は「やや大きめ」でOK
スモックや体操服は、制服ほど見た目の“シルエット”が求められないぶん、多少ゆとりがある方が実用的です。
うちでは、これらは迷わず1サイズ大きめを選びました。
特にスモックは、お絵かきや工作、給食など、汚れるシーンが多いので、大きめを買ってもすぐに活躍してくれます。
動きやすさも大事なので、袖や丈に少し余裕があることで腕まくりしやすい・かがみやすいなどのメリットがありました。
体操服も同様で、特に冬場は中に長袖インナーを着ることを考えると、「少し大きめ」でちょうどよくなる場面が多いです。
着心地優先のアイテムこそ、成長を見越したサイズ選びが活きてくると実感しました。
先輩ママから聞いた「買い替えサイクル」のリアル
「制服なんて1着でじゅうぶんでしょ」
…最初は私もそう思っていました。でも実際に通い始めると、子どもの成長や生活スタイルに合わせて、思っていた以上に買い替えや追加が必要になることが見えてきたんです。
ここでは、周りの先輩ママたちから聞いたリアルな買い替え事情や、わが家で助かった「おさがり活用」についてご紹介します。
成長期は1〜2年で買い替え前提
小学校低学年のうちは、まだそれほど急に身長が伸びない子もいますが、3〜4年生を過ぎたあたりから“びっくりするくらい”成長する子が増えるそうです。
実際、わが家の子どもも小学2年生でズボンの丈が一気に足りなくなり、「これはもう限界だね」と判断することに。
そのとき、他のママたちに話を聞いたら…
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「2年ごとに上下セットで買い替えてる」
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「うちは1年でツンツルテンだったから毎年買ってる」
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「卒業まで同じのは無理だと思っておいた方がいいよ」
という声がずらり。つまり、“1着で6年間着まわす”のはほぼ不可能に近いというのが現実でした。
特に高学年になると肩幅や手足が急にがっしりしてきて、それまで着られていた服が突然合わなくなることもあります。
成長スピードには個人差があるとはいえ、「制服は消耗品」と思っておくと気持ちがラクになりました。
おさがり文化も活用できる!
そんな中で助かったのが、兄弟や親戚、ママ友からのおさがり。
「サイズが合えば、洗い替え用にも使えるし助かるよ」と言われて、ありがたくいただくことにしました。
特に上の子が着たものや、保育園時代の友達のお母さんから譲ってもらった制服は、見た目もそれほど古びていなかったので、全然気になりませんでした。
ただし、注意したいのは学校指定のデザインや細かい仕様。
学校によっては「ボタンの形」「胸の刺繍」「色の濃さ」などが細かく決められていて、ちょっとでも違うとNGの場合も。
わが家は念のため、学校に制服の型番や細かい違いを確認しました。先生に写真を見せて確認してもらったこともあります。
おさがりは“節約になる救世主”ですが、事前のチェックは必須。
また、おさがりをもらうことになったら、サイズだけでなく「どのくらい着たものか」「修繕が必要か」も確認すると、あとあと安心して使えます。
まとめ|サイズ選びで“着やすさ”と“長く使える”を両立しよう
制服のサイズ選びって、想像以上に奥が深いものなんだと、実際に体験して感じました。
ただ「大きめにしておけばいい」ではうまくいかない。
それどころか、ブカブカすぎて着心地が悪かったり、動きづらかったりして、子ども自身がストレスを感じてしまうこともあります。
いちばん大切なのは、今の子どもにとって「動きやすく着やすい」ことと、「成長を見越して長く使える」ことのバランスをとること。
そのために、わが家では次の3つを意識してサイズを選びました。
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成長予測+試着で調整
→ 成長曲線だけでなく、実際に制服を着て、動いて、確認することが大事。 -
動きやすさを確認
→ 腕を上げたり、しゃがんだり、階段を登る動作など、日常の動きがしやすいかを見る。 -
アジャスターや素材にも注目
→ サイズ調整がしやすい作りや、伸縮性のある素材は着心地の良さにつながる。
この3つを意識するだけで、「買ってすぐサイズアウトしちゃった…」という失敗がぐんと減ります。
何を選ぶかに悩む時間も、わが子の今の体型や成長を見つめる大切な時間。
大きくなっていく姿を思い描きながら制服を選ぶのは、親にとっても特別なひとときだなと感じました。
この記事が、あなたの制服選びの参考になり、少しでも心のゆとりにつながったらうれしいです。
「このサイズでよかったね」と笑えるスタートになりますように。