通夜で忌引き証明書は必要?会社に提出する書類と手続き完全ガイド

法事・贈答・マナー集

先日、夫のおばあちゃんが亡くなり、急きょ通夜に参列することになりました。
そのときにふと思ったのが、「忌引きって会社に証明書いるのかな?」ということ。

これまで私も夫も、忌引きでお休みを取った経験が少なくて、実際どうしたらいいか分からず慌ててしまいました。
今回は、通夜や葬儀で忌引きを取るときに証明書が必要なのか、どこでもらえるのかを、私たちの経験も交えながらまとめます。

同じように急なお葬式で戸惑っている方の参考になればうれしいです。

忌引き休暇ってどんなときに取るの?

「忌引き休暇」という言葉自体、日常生活ではあまり使わないですよね。
私も、結婚してから義祖母が亡くなるまで、一度も申請したことがありませんでした。

親族が亡くなったときに取れるお休み

忌引き休暇は、配偶者や親、祖父母、兄弟姉妹など身内が亡くなったときに取れる特別休暇のことです。

例えば私の会社では、

  • 配偶者…10日

  • 父母…7日

  • 祖父母…3日

といった具合に、亡くなった方との続柄によって日数が決まっていました。

ちなみに、夫の会社では祖父母が亡くなった場合は2日間と決まっていて、
「えっ、たった2日?通夜と葬儀だけで終わっちゃうね」と驚いた記憶があります。

親しい親族を亡くしたときって、ただ参列するだけじゃなく、
気持ちの整理や、親戚づきあい、手伝いなどで想像以上に慌ただしいもの。

夫も、祖母が亡くなったときは、

「おばあちゃん家の仏壇移動とか、お寺さんへの挨拶とか、通夜や葬儀以外にもいろいろあって…正直2日じゃ足りないくらいだったよ」

と帰宅後にぐったりしていました。

通夜や葬儀の日程に合わせて取る

実際には、通夜が平日の夕方からある場合や、葬儀が翌日朝からある場合が多いです。

夫の会社でも、

「通夜が金曜日の夕方、葬儀が土曜日の朝」という日程だったため、
金曜日は午後から早退扱いで忌引き休暇を半日、土曜日は全休という形で申請していました。

同僚の中には、

「金曜の通夜は有給休暇で早退して、土曜日の葬儀だけ忌引き扱いにした」

という人もいたそうです。
これも会社によって取り扱いが異なるので、就業規則や総務担当への確認が必要ですね。

私自身の経験から

私自身も祖父が亡くなったとき、派遣社員として働いていたので、
「忌引き休暇って派遣でも取れるのかな?」と迷いました。

当時の派遣元に確認したところ、

「派遣社員には忌引き休暇の規定がないため、有給休暇を使うことになります」

との回答で、結局は有給を2日分使うことに。

こういった制度って、いざというときに慌てないためにも、
「自分の働き方だとどうなるんだろう?」と事前に確認しておくのが大事だなと感じました。

忌引き証明書って何?必要な理由

「忌引き証明書って出さなきゃいけないの?」

突然のお葬式って、気持ちの整理をつけるだけでも大変なのに、
会社への手続きや休暇申請など、やることがたくさんあって本当に慌ただしいですよね。

私もこれ、最初わからなくて、通夜の帰り道にスマホで「忌引き 証明書 提出」って必死に調べました。

「提出しないとお給料引かれちゃうのかな…」
「でも死亡診断書とかもらえるわけないし…」
と、車の中でひとりモヤモヤしていたのを覚えています。

忌引き休暇のために必要な書類

忌引き証明書は、会社に忌引き休暇を申請するときに必要な証明書類のこと。

でも実は、「忌引き証明書」という正式名称の書類があるわけではなく、
以下のような書類を代わりに提出するのが一般的です。

  • 会葬礼状

  • 死亡診断書のコピー

  • 火葬許可証のコピー

この中でも一番提出しやすいのが、会葬礼状です。

会葬礼状とは、お通夜や葬儀で受付を済ませたときに渡されるお礼状のこと。
表紙には「会葬御礼」などと書かれていて、中には喪主からの挨拶文が入っています。

うちの夫の場合

夫の会社でも、忌引き休暇を取ったあと総務から連絡があり、
「忌引き証明書を提出してください」と言われたそうです。

最初、夫は「えっ、そんなのもらってないけど…どうしよう」と焦っていましたが、
義母に確認したところ、葬儀場で渡された会葬礼状がカバンの中に入っていて、一安心。

後日、その会葬礼状をコピーして総務に提出したところ、
「こちらで大丈夫です」とすぐ受理してもらえたそうです。

死亡診断書や火葬許可証は提出しにくい場合も

ちなみに、死亡診断書や火葬許可証のコピーは、遺族が役所の手続きや保険金請求などに使う大切な書類なので、
「コピーさせてください」と頼むのは少しハードルが高いですよね。

私も夫に、

「お母さんにコピーお願いする?でも大変そうだし…」

と相談しましたが、結局は会葬礼状で済んだので、遺族に負担をかけずにすみました。

会葬礼状なら参列者が受け取れる

その点、会葬礼状は通夜や葬儀に参列した人みんなに渡されるものなので、
自分で受け取って提出できるから一番スムーズだと思います。

夫も「これからは会葬礼状はなくさないように財布に挟んどこう…」としみじみ言っていました。

通夜だけ参列するときも証明書は必要?

今回は通夜のみの参列で、翌日の葬儀には行きませんでした。
でも実際、通夜だけ参列する場合でも「証明書って必要なのかな?」と疑問に思いますよね。

私も今回、夫のおばあちゃんが亡くなったときに初めて知ったんですが、
会社から「忌引き証明書を提出してください」と言われてびっくりしました。

「通夜だけでも必要なの?」って。

通夜のみでも提出は必要

会社によっては、「忌引き=葬儀休暇」と考えているところもありますが、
実際には通夜で早退や半休を取る場合も、忌引き扱いになることがあります

たとえば、夫の場合は金曜日の夕方に通夜があったので、午後から早退して出席。
翌日の葬儀は土曜日だったため、土曜日も忌引きとして休暇扱いになりました。

通夜だけであっても、

  • 会社の規定で忌引き扱いになる場合

  • 半休や時間休で有給消化になる場合

など取り扱いが異なるため、まずは就業規則を確認することが大切です。

夫婦の会話で感じたこと

夫も通夜に行く前に、

「俺さ、通夜だけなら忌引きじゃなくて有給でいいかな?
でも会社に言ったら忌引きで処理しますって言われたんよ」

と少し戸惑っていました。

私も、

「え、通夜だけで忌引きになるんやね。
じゃあ証明書とか出さなあかんのかな…」

と二人でバタバタ調べる羽目に。

こういうとき、夫婦で情報共有できると助かりますよね。

私が提出した書類

ちなみに、私の場合は自分の職場には通夜のみの早退だったので、忌引き休暇ではなく有給休暇扱いになりました。
そのため証明書は不要でした。

一方、夫は通夜で午後半休、翌日の葬儀で全休という形で2日間休んだため、
後日、会社から「忌引き証明書の提出をお願いします」と言われ、会葬礼状を提出していました。

結局どうするのがいい?

今回の経験で感じたのは、

  • 通夜だけでも証明書提出が必要になることがある

  • 提出が不要な場合もあるので、事前に会社へ確認する

この2つを覚えておくだけで、慌てずにすむということ。

忙しい通夜や葬儀の日程の中で、こうした会社手続きまで頭が回らないこともありますが、
「通夜だけなら有給か忌引きか」「証明書は必要か」を早めに確認しておくと安心です。

忌引き証明書はどこでもらうの?

「じゃあ実際、証明書ってどこでもらえるの?」と疑問になりますよね。
私も夫も初めて忌引き休暇を取るとき、この部分が一番分からなくて焦りました。

通夜や葬儀って、ただでさえ気持ちが沈んでいるのに、
「会社に何を提出すればいいんだろう…」と頭がいっぱいに。

会葬礼状は葬儀会場でもらえる

通夜や葬儀に参列したとき、受付でもらえる会葬礼状が、忌引き証明書として最も提出しやすい書類です。

封筒に入っていて、表紙には「会葬御礼」などと書かれ、中には喪主からの挨拶文が印刷されています。
そこに故人の名前や葬儀の日程、喪主名などが記載されているため、会社側も内容を確認しやすいんです。

夫も受付でもらった会葬礼状をカバンにしまい、

「これで証明書になるんやね。助かった…」

と帰りの車でホッとしていました。

葬儀社に依頼することも可能

もし会社から、

「会葬礼状ではなく忌引き証明書を提出してください」

と言われた場合でも、焦らなくて大丈夫です。

葬儀社にお願いすれば、

  • 忌引き証明書

  • 参列証明書

などの名称で発行してくれることがほとんどです。
費用は数百円程度かかることが多いですが、正式な書類として会社に提出できます。

実際に、夫の同僚も会社から「正式な忌引き証明書を」と指定され、
後日葬儀社に電話して発行してもらったそうです。

「数百円で出してくれて助かったわ…」と言っていました。

ただ、発行に数日かかることもあるので、必要になったらなるべく早めに葬儀社へ連絡すると安心です。

死亡診断書や火葬許可証のコピーは難しい場合も

死亡診断書や火葬許可証も証明書類として提出できますが、
これは遺族が役所への届け出や保険金請求などで必要とする大切な書類

親族間で「コピーをください」と頼むのは、正直言いにくいですよね。
私も夫に「診断書のコピーってもらえるんかな…」と聞かれましたが、

「いや、それはお義母さんも忙しいだろうし、
会葬礼状で済むならそっちがいいと思うよ」

と話しました。

一番スムーズなのは会葬礼状

こうしてみると、

  • 会葬礼状…参列者が自分で受け取れるので提出しやすい

  • 忌引き証明書(参列証明書)…葬儀社に依頼して発行してもらう

  • 死亡診断書・火葬許可証…遺族が管理する重要書類のため頼みにくい

この3つの中では、やはり会葬礼状が一番スムーズだと感じます。

会社に提出が必要になりそうなときは、
受付で受け取った会葬礼状をなくさないよう、
帰宅後すぐにクリアファイルなどに入れて保管しておくと安心ですよ。

忌引き証明書が出せないときの対処法

「会葬礼状をもらい忘れた…」という場合もありますよね。
私の友人も、子どもを連れて通夜に参列したときにバタバタしていて、受付で礼状をもらうのをすっかり忘れてしまったそうです。

「泣いてる娘を抱っこしながら香典渡して…気づいたら車に戻ってた」
と話していて、たしかに小さい子がいると本当に大変だよなぁと感じました。

まずは会社に相談する

そんなときは、まず会社に正直に事情を話すのが一番です。

  • 受付で会葬礼状をもらい忘れた

  • 火葬許可証や死亡診断書のコピーは遺族に頼みにくい

と素直に伝えれば、ほとんどの会社は事情を理解してくれます。

実際、私の夫も会葬礼状を提出し忘れていたときがあり、

「今から提出します」
「大丈夫ですよ、急がなくていいですから」

と総務の方に言ってもらえて、少しホッとしていました。

参列した事実をメモで提出する

私の知り合いの会社では、もし会葬礼状などの書類が出せない場合は、
「参列した事実を簡単にメモやメールで提出してください」と言われたそうです。

たとえば、

「〇月〇日に祖母の通夜に参列しました」
「〇月〇日に葬儀に参列しましたが、会葬礼状を受け取り忘れました」

という一文を書いて提出するだけでOKだったそうです。

この知り合いは、「忌引き証明書が出せないなら有給扱いになります」とも言われたらしく、
結果的には有給休暇として処理したと言っていました。

夫婦で話し合ったこと

今回、夫がもし会葬礼状をもらい忘れていたら…と思うと、
「会社にどう言おう」「有給にしてもらおうか」と2人で相談していたかもしれません。

夫も、

「まあ、最悪有給になるだけやし、しゃーないな」

と開き直っていました。

無理にお願いしないことも大切

忌引き証明書を出すために、遺族に「火葬許可証をコピーさせてください」とお願いするのは、
気持ち的にもハードルが高いですし、遺族も事務手続きで忙しい中なので、
無理にお願いする必要はないと思います。

焦らず、まずは相談を

忌引き証明書が出せないときは、

  1. まずは会社に事情を相談する

  2. メモやメールで事実を伝える

  3. 有給扱いにしてもらえないか確認する

この3つを意識すれば、無理なく対応できます。

いざというとき、焦らずに済むよう頭の片隅に置いておきたいですね。

まとめ|忌引き証明書は会葬礼状でOK。まずは会社規定を確認しよう

忌引き証明書というと難しく感じますが、会葬礼状があればほとんどの場合問題なしです。

ただ、会社によって提出ルールが違うので、

  1. 就業規則や社内規定を確認する

  2. 会葬礼状をもらっておく

  3. もし忘れたら早めに会社に相談する

この3ステップを覚えておくと安心です。

私自身も、「忌引き証明書ってどうするの?」と焦りましたが、会葬礼状をファイルして提出しただけでスムーズに手続きが終わりました。

急なお通夜や葬儀でバタバタしてしまうと思いますが、
少しでも心の余裕が持てますように。

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