春が近づくと、小学校の入学準備が本格化しますよね。ランドセルや文房具の用意、名前付け、生活リズムの見直し…。でも実は、それ以上に「通学の練習」がうちの子には大きな壁でした。
今回は、そんな我が家の体験を通して、親としての気づきや取り組みをご紹介します。
入学準備で意外と盲点だった“通学練習”
「遠い」「怖い」と泣き出したわが子
入学説明会の帰り道、「一度、学校まで歩いてみようか」と軽い気持ちで誘ったときのことです。家から学校までの道のりは大人の足で15分ほど。でも、歩き慣れていない娘にとっては“遠くて知らない道”だったようで、途中から泣き出してしまいました。
「車がいっぱい」「道が狭い」「こっちで合ってるの?」と、不安な気持ちがあふれてきた様子。まだまだ“お出かけ=親と一緒”が当たり前だったので、ひとりで歩く想像がつかなかったのかもしれません。
親として不安になったこと
その姿を見て、正直焦りました。「毎日この道を歩くのに、大丈夫かな?」「登校初日に泣いてしまうかも」と、不安ばかりが頭をよぎります。
ランドセルや上靴のサイズは入念に確認していたのに、肝心の“登校そのもの”への備えが足りなかったことに気づかされました。
実際に行った通学練習の工夫
一緒に歩いた回数とその反応
それから入学までの1か月間、できる限り一緒に歩くようにしました。最初の1週間は、ほぼ毎日。次第に、娘の中で道順が定着してきて、「今日は前を歩いてみる」と自分から言い出すことも増えてきました。
歩くペースも速くなり、「ここは気をつけて渡るんだよね」と確認する場面もあり、親としては一歩一歩の成長が感じられてうれしかったです。
時間帯を変えて練習した理由
最初は休日の昼間に練習していましたが、あるとき「通学時間と違うと意味がないかも?」と思い、登校時間に合わせた練習も実施。
朝は車通りが多く、小学生の列ができていたり、信号のタイミングが違っていたりと、新しい気づきがたくさんありました。本番さながらの環境で練習したことで、実際の通学への心構えが整っていったように感じます。
登校初日の様子とその後の変化
自信をつけていく姿に感動
そして迎えた登校初日。玄関先で緊張の面持ちでしたが、通学班の子どもたちと並んで出発していきました。こちらの心配をよそに、家の前を曲がるころには笑顔も見えて、思わず涙がにじんでしまいました。
その後も毎日、元気に歩いて登校しています。あんなに不安そうだったのに、今では「ママ、もう迎えに来なくていいよ」と頼もしいひと言まで。
親として思う、早めに始めてよかったこと
通学練習なんて、正直“やればできる”と思っていました。でも実際は「慣れるまでに時間がかかる」「想像より子どもは不安を抱えている」ことを痛感しました。
早めにスタートしたことで、焦らずゆっくり慣らしていけたのが何よりの収穫でした。親としても、どんな場所でつまずきやすいかを把握でき、安心して送り出す準備が整いました。
まとめ|「通学練習」は早めに、親子で一緒に取り組もう
小学校の入学準備というと持ち物や生活習慣に目がいきがちですが、「通学練習」こそ最も実践的な準備のひとつです。知らない道を歩くこと、決まった時間に家を出ること、交通ルールを理解すること——すべてが子どもにとっては大きなチャレンジ。
だからこそ、余裕をもって、親子で一緒に進めていくことが大切だと感じました。ぜひ、入学前のこの時期に、ゆっくりと「歩く」準備も始めてみてください。