「入園準備って、何から始めればいいの?」
私も最初は、リストを見ても「どれをいつ買うの?」と混乱しました。サイズや枚数、名前つけのコツなど、実際にやってみないと分からないことが多いんですよね。
そこでこの記事では、実際に私が体験した“リアルな入園準備”の流れと、先輩ママたちの声を紹介します。
「これを先にやっておけばよかった」「買ってよかったもの・いらなかったもの」など、体験者ならではの視点でまとめました。この記事を読めば、忙しい毎日でも安心して準備が進められますよ。
入園準備はいつから始める?私のスケジュール実例
入園準備と聞くと、つい「春休みにまとめてやればいいかな」と思いがち。けれど実際にやってみると、“思った以上にやることが多い”のが現実でした。特に共働き家庭や下の子がいるママは、直前にまとめて進めるのはかなり大変。私は3か月前から少しずつ準備を始めたことで、気持ちにも時間にもゆとりを持てました。
ここでは、私が実際に取り組んだスケジュールを時系列で紹介します。これから準備を始めるママたちの参考になれば嬉しいです。
3か月前:説明会で全体像を把握
入園準備のスタートは、まず園の説明会から。配布される「入園のしおり」をもとに、全体像をしっかり把握することが第一歩です。
この時点では、具体的な購入よりも“情報整理”に時間をかけました。
我が家の園では、持ち物の指定がかなり細かく、「タオルはループ付き」「靴下は白」「キャラクター禁止」「スプーンは金属NG」など、想像以上にルールが多くて驚きました。
最初に気づけたおかげで、「可愛いキャラグッズを買ってしまって後悔…」という失敗を防げました。
さらにこの時期は、すでに入園を経験している先輩ママや上の子がいる友人に話を聞くのが本当に役立ちます。
「これは必要だった」「これは使わなかった」など、リアルな声を聞けるのは大きなメリット。私もママ友に「袋は3枚ずつあれば十分」「名前つけはスタンプが便利」と教えてもらい、買い物リストがグッと現実的になりました。
この段階では、
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園のルールの確認
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必要な持ち物の種類を把握
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先輩ママへのヒアリング
を意識して動くのがポイントです。
2か月前:サイズ確認と購入スタート
次に取りかかったのは、制服・スモック・上履きなどのサイズ確認です。子どもの成長はあっという間。「ジャストサイズで買ったのに、入園式の頃にはパツパツ」なんてことも。私は「少し大きめ+補正」で調整しました。袖をまくっても違和感がないように、スモックのデザインも確認して購入。
また、週末は子どもと一緒に買い物へ行くようにしました。「これがいい!」と自分で選ぶことで、子どもも“自分の持ち物”として愛着を持ってくれます。
実際、娘は自分で選んだお弁当箱を毎朝うれしそうにリュックに入れていました。「自分で選んだ」という経験が、朝の支度のやる気にもつながります。
さらに、この時期に意識したのは「在庫切れ対策」。人気のデザインや季節商品は早めに売り切れることもあるので、通販を活用して余裕を持った準備をしました。
Amazonや楽天でお気に入りリストを作り、夜のすきま時間に少しずつ注文していくスタイルが効率的でした。
2か月前のポイントは、
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サイズ確認は“今+入園時期”を想定
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子どもと一緒に選んでモチベーションアップ
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人気アイテムは早めに確保
です。
1か月前:名前つけ地獄のはじまり
いよいよ大詰め、1か月前。ここで一番大変だったのが、「名前つけ」です。
服、靴下、タオル、コップ、カトラリー、歯ブラシ、バッグ、帽子…数えてみると、50〜100か所以上。想像をはるかに超える量でした。
最初は手書きで始めたものの、すぐに挫折。途中からお名前スタンプとアイロンシールを併用しました。
スタンプは時間のない平日に、シールは週末にまとめてアイロンがけ。夫にも手伝ってもらい、「今日はどこまで終わった?」「次は靴下担当お願い!」と分担しながら進めました。
夜、子どもが寝静まったあとにリビングで黙々と作業していると、まるで受験前のような集中モード。でも、終わったときの達成感はひとしおでした。
また、園によっては「すべての持ち物に名前」が基本。
「靴下の裏」「ハンカチの角」「コップの底」など、細かい場所まで指定があることも。早めに取りかかることで、焦らず丁寧に仕上げられます。
この時期のチェックリストとしては、
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お名前スタンプのインク補充を忘れずに
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アイロンシールは貼り直し用も予備購入
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1日で終わらせようとせず、コツコツ進める
の3つを意識すると、心の負担が軽くなります。
完璧を目指さなくても、“愛情のこもった準備”が一番の安心材料。
この期間は「もうすぐ新しい生活が始まるんだね」と子どもと話しながら、気持ちの準備を整える時間でもあります。
買ってよかった!先輩ママおすすめグッズ
入園準備を終えて振り返ると、「これは助かった!」と心から思えるアイテムがいくつかありました。どれも先輩ママたちが口をそろえて勧めていたもので、「使ってみて納得」した実用性の高いグッズばかりです。
ここでは、私自身の経験と周囲のママ友の声をもとに、“本当に使える”おすすめアイテムを詳しく紹介します。
お名前スタンプ&アイロンシール
「入園準備=名前つけ」といっても過言ではありません。
手書きだと、にじんだり曲がったりして時間もかかるし、何より心が折れます。夜のすきま時間に何十枚も書くのは、思った以上に根気が必要でした。
そこで大活躍したのがお名前スタンプとアイロンシールの組み合わせです。
お名前スタンプは、布・プラスチック・ゴムなどあらゆる素材に対応していて、「今日はタオルの日」「明日はお弁当セット」と、少しずつ進められるのが嬉しいポイント。子どもが寝たあと、リビングで「ポン、ポン」と押すだけでどんどん終わっていく感覚は、ちょっとした達成感すら感じます。
一方、アイロンシールは靴下・タオル・スモックなど、頻繁に洗濯するアイテムにぴったり。熱圧着タイプを選べば、一度貼れば取れにくく、長持ちするのが魅力です。
私の娘は動きが活発なので、洗濯回数も多いのですが、半年以上経ってもはがれることはありませんでした。
忙しい共働き家庭にとっては、「時短グッズ」はもはや“助っ人”。
「夫にスタンプをお願いして、私はシール担当」など、分担もしやすく、家族みんなで準備を進められます。
お名前つけが一気にラクになるので、最初にそろえておくのがおすすめです。
着替え袋・巾着の複数セット
入園前、「1枚あれば足りるよね」と思っていた私。ところが実際に通園が始まると、予想外の“洗い替え不足”に直面しました。
雨の日や砂場遊びの日など、服が汚れるタイミングは思った以上に多く、1枚では到底まかないきれません。
その経験から、「巾着・着替え袋は3セットあると安心」というのが私の結論です。
1枚は使用中、1枚は洗濯中、1枚は予備。こうして常にローテーションを組んでおけば、週末に洗い忘れても慌てずにすみます。
また、園によっては「汚れ物入れ用」「着替え用」「タオル用」と袋の用途が分かれていることもあります。事前にサイズや用途を確認して、用途別にデザインやタグで見分けやすくしておくと、朝の支度がスムーズです。
私は、子どもが好きな柄を一緒に選び、巾着の端に小さなキーホルダーをつけて「この柄はタオル袋」「この色は着替え袋」と一目で分かるようにしました。
子ども自身も「今日はこれを持っていく!」と選ぶ楽しみができ、支度へのやる気アップにもつながりました。
子どもが自分で履ける上履き
最初の登園日、娘は新しい環境に緊張していて、上履きを履くのも一苦労。
「ママ、できない」と泣きそうになる娘を見て、“自分で履ける”ことの大切さを痛感しました。
それ以来、上履きはデザインよりも「履きやすさ」を重視。
マジックテープ式で、開口部が大きく開くタイプを選んだことで、小さな手でもしっかり足を入れやすくなりました。
試し履きをするときは、「自分で履いてみてごらん」と声をかけ、実際に着脱のしやすさをチェックするのがおすすめです。
また、園によっては「白指定」「色ラインありOK」などルールが異なるので、事前確認も忘れずに。
成長期の子どもは足のサイズもすぐ変わるため、半年〜1年おきの買い替えを前提に、価格と耐久性のバランスを見極めるのもポイントです。
そして何より、「自分でできた!」という小さな成功体験は、子どもにとって大きな自信になります。
娘も「ママ、ひとりで履けたよ!」と笑顔を見せてくれて、その姿に私も思わずうるっと。
入園準備はモノをそろえるだけでなく、“自立の第一歩”を応援する大切な機会だと感じました。
この3つのアイテムは、どれも「時間」「手間」「心の余裕」に直結するものばかり。
中でも特に、“名前つけ”と“朝の支度”を助けてくれるグッズは、毎日のストレスをぐっと減らしてくれると実感しました。
いらなかったもの・使わなかったもの
入園準備を進める中で、「これも必要かな?」「多めに用意しておこう」と思って買ったものの、実際にはほとんど使わなかった…というアイテムもありました。
せっかく時間とお金をかけて準備するのですから、“買って後悔”を減らすことも立派な節約のひとつです。ここでは、私自身の体験を交えながら「いらなかったもの・使わなかったもの」を紹介します。
派手なキャラクターグッズ
入園準備でテンションが上がり、つい「かわいい!」と即決してしまったキャラクターグッズ。
しかし、入園説明会で「キャラクターものは禁止です」と言われて愕然…。すでに購入済みだったため、結局お蔵入りになってしまいました。
園によっては“キャラクター禁止”のルールがあることを、意外と知らずに準備を進めてしまうママも多いです。
特に制服や持ち物が統一されている園では、子どもたちが公平に過ごせるように“シンプルデザイン推奨”という方針があることも。
私のように「せっかく買ったのに使えなかった…」という失敗を防ぐには、
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まずは説明会や配布資料を確認してから購入する
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不明な場合は園に問い合わせてルールを確認する
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キャラグッズを買うなら「自宅用」や「休日用」にする
という流れが安心です。
娘も大好きなキャラグッズを使えず最初は残念そうでしたが、「園のルールを守ることも大事なんだよ」と話すきっかけになりました。
見た目よりも「通いやすさ」「ルール優先」が、結果的にママの安心にもつながります。
コップ袋の余分なストック
「汚れるかも」「週末の洗濯に間に合わないかも」と不安になり、5枚も用意したコップ袋。
けれど実際には、3枚あれば十分でした。毎日ローテーションで使い回しても、1枚は洗濯中、1枚は予備があれば問題なし。
結果として、残り2枚は新品のまま引き出しの奥へ…。
入園準備では、「洗い替えの分も買っておこう」と思いがちですが、実際に通い始めると、意外と汚れにくかったり、毎晩洗濯する習慣ができたりして、“使い切れない”ことが多いです。
しかも、巾着や袋ものはかさばるので、ストックしすぎると収納場所に困るという落とし穴も。
子どもの好みが変わることも考えると、最初は必要最低限にしておき、後から買い足すくらいの方が現実的です。
私のおすすめは、
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「使用中・洗濯中・予備」=3枚セットが目安
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素材やサイズが気に入ったら、入園後に買い足す
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同じ柄でそろえるよりも、柄を変えて「区別しやすく」する
といった方法。無理にたくさんそろえなくても、十分に回せます。
高価な文房具セット
「せっかくの入園だし、記念になるように」と気合いを入れて買った、キャラクター入りの豪華文房具セット。
ところが実際は、「園ではシンプルなものにしてください」と言われ、ほとんど使う機会がありませんでした。
しかも子どもはお絵かきより外遊び派。筆記用具を使う場面も少なく、結局きれいなまま保管することに…。
“高価な=良い”ではなく、“園の方針に合うかどうか”が大切です。
特に初めての入園では、「少しでもいいものを」と思って奮発しがちですが、最初のうちは扱いも雑だったり、なくしたり壊したりすることもあるので、手頃で扱いやすいもののほうが安心。
私の反省を踏まえると、
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園指定や推奨のデザインを最優先
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高価なものは「家用」や「ご褒美」として使う
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入園後に必要性を感じたら、買い替えを検討
というステップが無駄がありません。
娘の場合、入園後に「お絵かきが好きになった」タイミングで、新しい文房具をプレゼントしました。その方が本人のやる気も上がり、結果的に長く大切に使ってくれています。
入園前は不安でいっぱいになり、「あれもこれも」と準備したくなりますが、実際に必要になるものは限られています。
まずは「最小限+洗い替え」でスタートし、入園後の生活を見ながら調整するのが、時間にもお財布にも優しい選択です。
家族で協力した準備の進め方
入園準備は、つい「ママの仕事」と思われがちですが、家族全員で取り組むことで気持ちにも余裕が生まれ、子どもにとっても良い思い出になると実感しました。
共働きのわが家では、私がメインで進めつつも、夫にもできることをお願いして、家族みんなで“入園を迎える準備”を意識して進めました。
パパに頼んでよかったこと
夫にお願いして特に助かったのは、以下の3つです。
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記名スタンプ押し
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通販での購入リスト管理
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園バッグの荷物チェック
最初は「忙しいし、私が全部やった方が早いかも」と思っていましたが、いざ頼んでみると想像以上にスムーズ。特に記名スタンプは、夜のテレビタイムに一緒に作業できて、ちょっとした共同作業のような楽しさもありました。
記名スタンプ押し
「これ、どこに押せばいいの?」と確認しながら一つひとつ丁寧に押してくれる夫。
「ママが一人で頑張る」よりも、「夫婦で協力して進める」方が、負担も半分・達成感は2倍です。
私も横でアイロンシールを貼りながら、「あと少しで終わるね」と声をかけ合い、まるで小さなチームのようでした。
通販での購入リスト管理
私が日中に園の資料を読みながら「これ必要そうだな」と思ったら、夫にLINEで共有。
夜、夫がリスト化して、在庫や価格を比較してくれるので、私が買い物サイトを何度も開く手間がなくなりました。
共働き家庭では、役割分担を明確にすることで効率がアップします。得意なことを分け合うだけでも、準備がぐっとラクになりました。
園バッグの荷物チェック
入園直前、持ち物リストと照らし合わせて最終確認する作業も、夫が担当してくれました。
「ハンカチとティッシュ、入ってる?」「タオルのループ、引っ張ったら取れない?」など、客観的な視点で見てくれるのがありがたかったです。
私一人だと気づかない小さな抜けもフォローしてもらえたので、安心して入園日を迎えられました。
夫が積極的に関わることで、娘も「パパも一緒に準備してくれた!」と嬉しそう。
親子でお揃いの気持ちが生まれて、「入園=家族みんなのイベント」と感じられたのも、協力して進めたからこそだと思います。
子どもも巻き込んで準備
入園準備は、大人だけで進めるよりも、子ども自身が関わることで「自分のもの」という意識が育つ大切な時間です。
我が家でも「これは誰の?」「ここに名前を貼ってみようか」と声をかけながら、一緒にお手伝いをしてもらいました。
自分の持ち物を知ることで“安心感”が生まれる
「これはコップ袋」「これはお弁当箱」とひとつずつ手に取りながら話すことで、子ども自身が「毎日これを持っていくんだ」とイメージしやすくなります。
入園前は、新しい環境に対する不安でいっぱい。でも、自分で選び・触れて・準備したものには、安心感と愛着が生まれるのです。
実際、娘は「このタオル、私が選んだやつだ!」と嬉しそうにリュックに入れていて、その姿に少し誇らしさを感じました。
準備の過程そのものが、子どもにとって「入園への心の準備」になっていたのだと思います。
小さな役割を持たせる
年少さんでも、「これにシールを貼る」「スタンプを押す」「袋に入れる」など、小さなお手伝いはできます。
成功体験を積み重ねることで、「自分も準備に参加した」という満足感が芽生えます。
そして、当日「これ自分が貼ったんだよ!」と誇らしげに話す姿は、親としても嬉しい瞬間です。
家族のコミュニケーションの場にも
一緒に準備を進めることで、自然と会話も増えます。
「もうすぐ幼稚園だね」「楽しみだね」「どんなお友だちができるかな?」といったやり取りが、子どもの心を少しずつ入園モードに切り替えてくれました。
「これはママが選んだんだよ」「パパがスタンプ押してくれたよ」と話すと、娘も「ありがとう!」と笑顔に。
そんなやり取りの中で、家族全員が“入園を迎える仲間”になっていく感覚がありました。
ママが一人で抱え込むより、パパや子どもを巻き込んで、“チーム家族”で協力することが一番の近道です。
一緒に準備した思い出は、きっと入園式の日に「ここまで頑張ってきたね」と振り返る温かい記憶になるはずです。
入園直前の“やっておいてよかった”準備
最後の1週間は、「体調管理」と「当日の段取りづくり」に全振りしました。私の場合は“増やす”より“減らす”――やることを絞ってルーティン化することで、朝のバタバタを予防。結果、初日は肩の力を抜いて送り出せました。前夜の「持ち物リハーサル+写真で記録」が当日の慌て防止に一番効きました。
早寝早起きの練習
新生活はいきなりギアが上がります。2週間前から、「入園日に合わせた起床・就寝」にじわっと寄せていきました。
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就寝:いつもより15分ずつ早めて、最終的に入園日基準へ。寝る前の絵本→消灯の流れを固定。
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起床:アラームは私と夫で二重設定。カーテンを少し開けておき、朝日で自然に目が覚める仕掛けも。
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朝の動線:洗面→トイレ→着替え→朝食→歯みがき→出発、の順番を毎日同じに。壁に手書きのイラスト表を貼り、子どもが自分でチェックできるようにしました。
加えて、靴の“慣らし”も大切。新しい上履きと通園靴は、家の中や近所で数回履いておくと、当日の「痛い」「脱げる」を減らせます。朝ごはんは“いつも通り”が最強。試しにパンからご飯へ変えた日は食べ進みが悪かったので、前週は献立を安定させました。
名前確認・荷物チェック
「全部に名前つけた?」の最終確認は、前々日までに。小物ほど漏れやすいので要注意です。
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抜けやすい定番:靴下の内側、ハンカチの端、ティッシュケース、コップの底、歯ブラシ柄、レインコートの内タグ、予備マスクの個包装。
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耐久ケア:アイロンシールは角を丸く切ってから貼ると剥がれにくい/コップやスプーンは透明フィルムで上から保護。
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記名ルールの再確認:フルネーム指定?名字のみOK?外側NGで内側のみ?――園の方針に沿って微修正。
持ち物は「前夜パッキング→スマホで中身を撮影→写真を見ながら当日朝に再チェック」が最短でした。写真はアルバム名を「入園・持ち物」にして家族共有。夫が見ても同じ形で整えられます。
ミニ“登園シミュレーション”
前々日〜前日は、玄関から出発までの“なりきり練習”をしました。
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玄関に「出発台」を作る(鍵・連絡帳・ハンカチ・ティッシュ・名札・水筒置き場)。
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リュックを子ども自身に背負ってもらい、靴を履く→一度ドアを開ける→「いってきます」の挨拶まで通しで。
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玄関ドアに“置き忘れ付箋”(水筒/連絡帳/帽子)。朝、剥がしながら入れればミスが減ります。
このとき、解散の合図(ハグ→ハイタッチ→手を振る)を家族で決めておくと、当日のお別れがスムーズ。私は「ぎゅ→ハイタッチ→3回手を振る」を合言葉にしました。
体調・メンタルの整え方
入園直前の週末は予定を極力入れず、睡眠と食事の“整え”を最優先。
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睡眠:昼寝が長い子は、前日だけ30分短縮。夜に眠気が来やすくなります。
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食事:新しい食材のチャレンジは避け、食べ慣れたメニュー中心に。水分を多めに。
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衛生習慣:手洗いの“歌”を決めると、洗い残しが減る(手の甲→指の間→親指→爪先→手首の順)。
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気持ち:絵本や写真で“園の様子”を見せながら、「明日の楽しみ」を3つだけ話し合う(砂場/お歌/先生の名まえ)。不安の言語化も有効で、「心配なことは?」と一度だけ聞き、共感→対策を短く。
健康書類・緊急連絡先はプリントをコピーして、1セットは家、1セットはバッグへ。保険証や医療証の写真もスマホに保存しておくと、いざという時すぐ提示できます。
前夜の“当日をラクにする仕込み”
当日の快適さは前夜で決まります。
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服一式ハンガー掛け:上下・下着・靴下を1セット化して、子どもが自分で取れる位置へ。
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朝食の下ごしらえ:フルーツは洗ってカット、味噌汁は具材だけ用意。食器もトレーに並べておく。
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天気と動線チェック:雨予報ならレインコート・長靴・替え靴下を玄関手前に。寒暖差が大きい日は薄手アウターをリュックのいちばん上へ。
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時間設計:家を出る“門限タイム”をドアに貼る(例:8:05出発)。5分前アラームを別端末で。
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スペアの安心セット:ビニール袋(汚れ物用)×2、ミニタオル、予備マスク、絆創膏をポーチに固定配置。
最後に、持ち物の“完成形”を机に並べて写真を撮影。翌朝はその写真を見ながら並べ直すだけにすると、声かけが「できたね!」に変わって、気持ちも穏やかでいられました。
先輩ママたちの声|リアルなエピソード集
私も不安でいっぱいだった頃、先輩ママたちのリアルな声に救われました。ここでは、実際に聞いたエピソードを、具体的なコツと一緒に紹介します。
「夜な夜なアイロンかけしてました」(3歳男の子ママ)
仕事から帰宅→寝かしつけ→洗い物…と一息ついた23時、キッチン横の作業台に小さな“入園準備コーナー”を作って、毎晩30分だけアイロンがけとシール貼りを続けたそうです。
「一気にやろうとすると心が折れるから、“今日のノルマ10枚”みたいにハードルを下げた」と笑っていました。スタンプ台、アイロン、クッキングシート、ハサミ、予備シールを無印のトレーにまとめ、動線を固定。週末は“仕上げ日”として、貼ったシールの角を軽く押し直し、剥がれ防止のひと手間を。
分業もポイントで、ご主人は“スタンプ係”。「布ものは私、プラものは夫」と素材で役割を分けると確認が早いと言っていました。終わった袋は色付きのジッパー袋に入れて“完了色”を見える化。小さな達成感が、翌日のやる気につながります。
「子どもが気に入るグッズで朝がスムーズに!」(4歳女の子ママ)
「自分で選んだお弁当箱を毎朝見せて、『これ持っていく!』って嬉しそうに出かけてます」。選ぶ段階から子どもを巻き込むのがコツ。
店頭で“持ちやすさ・開けやすさ”を一緒にチェックし、家で“お弁当箱を開ける練習→片付けまで”をミニ体験。前夜は子ども専用の低い棚に、リュックと並べてセット。朝は「自分で取る→入れる→ファスナーを閉める」までを子どもの役割に。
“お気に入り”は魔法のスイッチですが、園のルール優先が大前提。柄や色に制限がある園でも、ワンポイントのチャームやイニシャルタグで“自分のもの感”を出すと満足度が上がります。
「ママ友に相談して助かった」(5歳男の子ママ)
「園によって全然違うから、実際通ってるママ友に聞くのが一番早い」。まさにその通りでした。
タオルは“ループ必須”か“クリップ可”か、食具は“金属NG”か“OK”か、上履きは“白のみ”か“ワンポイント可”か…。紙のしおりでは読み取りづらい“運用の実際”は、在園ママの一言で一気にクリアになります。
LINEの小グループで写真を送り合い、「このサイズで足りた?」「袋は何枚回してる?」と具体的に聞くのが近道。情報は人によって差があるので、最後は園の最新リーフレットで照合し、迷ったら先生に確認。先輩の“実物写真”を見せてもらえると、買い間違いもぐっと減ります。
共通の学びと小さなコツ
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“作業コーナー化”で出し入れの手間を削る(道具は一式トレーに常備)
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ノルマは少量・高頻度(毎日10分×1〜3セット)
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子どもに“役割”を渡す(入れる・閉める・置き場に戻す)
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在園ママの実例でサイズ・枚数を確定→園資料で最終確認
結局いちばん効いたのは、「完璧」を追わず“仕組みで回す”ことでした。
夜の30分、前夜のセット、朝の動線づくり――この積み重ねが、初日の余裕と笑顔を連れてきます。
トラブルも学びに変わる!私の失敗談
入園準備は初めてのことばかりで、完璧を目指してもどこかで小さなミスが起こるもの。私も最初のうちは「うっかり忘れた!」「確認してなかった!」の連続でした。けれど、その“失敗”こそが次へのヒントになり、家族みんなで成長するきっかけになったように思います。
靴下に名前を書き忘れた
最初の週、娘の靴下が何度も行方不明に。帰ってきたとき、先生に「おそらく他の子と混ざったかもしれません」と言われて気づきました。
小物は「どうせ見えないし大丈夫」と後回しにしていたのが原因。靴下、ハンカチ、ティッシュケース…“目立たない小物こそ優先して名前を書く”という教訓を得ました。
翌日からは、夜のうちに「お名前チェックタイム」を設け、持ち物を広げて夫と一緒に確認。お名前スタンプを常備しておくことで、出発直前の焦りもなくなりました。
コップの柄がかぶった
入園初日、娘がコップを取り出して「これ、〇〇ちゃんと同じだ!」と嬉しそうに言ったのですが、その後まさかの“取り違え事件”に。
帰り際に先生から「コップの名前が少し見えづらかったので、次回はもう少し分かりやすくお願いします」と声をかけられました。
見た目のかわいさで選ぶよりも、「自分のものとすぐわかるデザイン」を意識する大切さを痛感。今では、同じ柄でもワンポイントシールを貼る・イニシャルチャームをつけるなど、ひと工夫しています。
子どもが自分で持ち物を管理するためには、「区別できること」が安心につながると学びました。
連絡帳を入れ忘れた
ある朝、バタバタしていて連絡帳を机に置いたまま出発してしまいました。園で気づいた娘が泣いてしまい、先生から優しくフォローしてもらったと聞き、胸が痛みました。
この経験から、前夜のうちに「持ち物トレイ」を用意し、全ての荷物を“見える形”で準備する習慣をつけました。
「朝やろう」ではなく「夜のうちに完了させておく」――これが翌朝の安心感を生む最大のコツ。
次第に、娘も「ここに置いておけば忘れないんだよね」と自分から準備に参加するようになり、失敗が小さな成長のきっかけになりました。
気持ちが焦って叱ってしまった
慣れない準備に追われ、ある朝「早くして!」と強い口調になってしまったことも。
娘はしょんぼりして支度の手が止まり、私も「入園を楽しみにしてほしかったのに…」と反省しました。
その日の帰り道、娘が「ママ、もう少しゆっくりでもいい?」と小さな声で言ったのを聞いてハッとしました。
それ以来、朝は10分早く起きて、音楽をかけながら準備。支度を「競争」ではなく「一緒にやるゲーム」に変えたことで、自然と笑顔が戻りました。
“完璧な準備”よりも、“穏やかな気持ち”で送り出すことが大切。 子どもの笑顔こそ、最高のスタートラインです。
失敗は次へのステップ
どんなに丁寧に準備しても、何かしらの“抜け”や“うっかり”は起こるもの。
でも、失敗のたびに「次はこうしよう」と話し合うことで、家族全員が少しずつ成長していけます。
「今日はうまくいったね」と笑い合えた日の積み重ねが、入園準備を“親子の思い出”に変えてくれました。
小さな失敗も、親子にとって大切な経験のひとつ。そう思えるようになったとき、入園準備はもう成功していたのかもしれません。
まとめ|“がんばりすぎない”入園準備を楽しもう
入園準備は、初めてのことばかりで不安になりますよね。
でも、少しずつ進めれば大丈夫。大切なのは「完璧さ」よりも「気持ちの余裕」です。
・まずは説明会で全体像をつかむ
・名前つけは分担・時短グッズを活用
・家族で協力して“入園を楽しみにする”雰囲気をつくる
今日から、1日1つでも準備を進めていけば十分。
「よし、少しずつやってみよう」と思えたら、それがもうスタートです。
あなたとお子さんの新しい一歩が、笑顔で満たされますように。


少しでも笑顔で新生活を迎えられるように、上手にグッズを取り入れていきましょう。